なぜ、自分にたいして「思いやり」を
実践しなければならないのか、
と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
「自分を思いやることは
わがままではないか」
「自分のことはどうでもいい。
真の精神修行とは、
他者を思いやることだ」
と言うのです。
これは一見すばらしいことのように聞こえますが、
自分を騙している可能性もあります。
自分の心を注意深く調べてみてください。
そうすれば、
「世界中で 自分よりも愛しい者は ほかにいない」
ということがわかるでしょう。
自分に思いやりを向けることは、悪いことではありません。
実際、それは 「他者を思いやる実践」の土台になるのです。
ブッダはこのようにおっしゃいました。
心で 全世界を捜してみても、
自分より愛しい者は どこにも見いだせない。
そのように、他者にとっても自分は
このうえなく 愛おしい。
ゆえに、自分を愛する者は、
他者を傷つけないように。
(ウダーナ5、1)
バンテ・H・グナラタナ著
2014/11/21
2014/11/01
「気づく」ことによって
いったん立ち止まることができます。
気づくことによって、
・ 悪い思考や行動パターンが
生じるのを防ぎ、
・ 生じたときには対処し、
・ 善い思考や行動パターンを育て、
・ それを維持する
のに必要な時間を与えてくれるのです。
また、無意識に行為をすることがなくなり、自分の思考・言葉・行動を管理することができるようになります。
さらに、現象を歪めることなくあるがままに洞察し、理解する 「智慧の眼」 が生じるのです。
8マインドフル・ステップス
バンテ・グナラタナ著