それは、智慧です。智慧を開発するためには、いまの瞬間、自分の心と身体に何が起こっているか、それを観察しなければなりません。観察していくと、見事に智慧が現れるのです。これは、気づき vipassana の実践で、ものごとをありのままに観察する方法です。
2019/05/12
慈悲といっしょに育てるべきもの
それは、智慧です。智慧を開発するためには、いまの瞬間、自分の心と身体に何が起こっているか、それを観察しなければなりません。観察していくと、見事に智慧が現れるのです。これは、気づき vipassana の実践で、ものごとをありのままに観察する方法です。
2019/05/09
勉強会・しのさんのレポート
4月に行われた勉強会(湘南ダンマサークルさん)のレポートを、しのさんがブログ「瞑想以前」で5回に分けて書いてくださいました。当日の様子が伝わってきます。ありがとうございます。
8ステップマインドフルネス勉強会1 http://meisouizenn.blog.fc2.com/blog-entry-1436.html …八正道を翻訳者の出村佳子さんと勉強する会でした
8ステップマインドフルネス勉強会2 http://meisouizenn.blog.fc2.com/blog-entry-1437.html …宝くじを買うのが因なら、果は何?
2019/05/01
真理の発見は、自利・利他を超える「善悪とは?⑧」
もし皆様の周りに理性のある人がいるなら、その人の影響を受けるようにするとよいでしょう。
でも、世間の話にはあまりのらないようにしなければなりません。仏教は「貪・瞋・痴の影響は受けないように」と教えています。
このように話すと、「それは自己中心的な態度ではないか」と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
ときどき、「自分のために修行したり、瞑想したりすることはわがままな行為だ」「それは自分のことしか考えていない自利の行為ではないか。我々は利他の行為をしなければならない」などと言う人がいます。
でも、その考えは正しくありません。自利とか利他という考えは、善悪とは何かを知らない人が作った概念なのです。
修行をしたり、瞑想をしたり、自己を観察したり、自己を戒めたりする行為は、けっして自己中心的なことではありません。なぜなら、その人は「すべての生命に共通する命の衝動」を発見するからです。
2019/04/13
妄想の対処法:認識プロセスを観察し、妄想ループを断ち切る―『マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』
事実をあるがままに観察し、
妄想のループから離れるための本
『妄想の対処法:マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』 |
なぜ、思考は事実から離れて、勝手にイメージを作りあげていくのか?
妄想(ねつ造)や主観は、どのように起こるのか?
私たちは、いつでも気づかぬうちに思考にとらわれ、妄想の渦に巻き込まれています。
事実を客観的に見るではなく、起きた現象にたいして、頭の中でイメージを膨らませ、悩んだり、怒ったり、心配したり、不安になったりして、多くの時間を費やしています。
この問題を、どのように解決できるでしょうか?
ブッダは「妄想の対処法」を説かれ、妄想(主観)が発生する原因と、そのプロセスを観察するよう教えられました。
仏教はいつでも原因をあるがままに観察するよう教えています。(*ここでの原因とは、眼耳鼻舌身意と色声香味触法です)
妄想に巻き込まれず、原因を観察すれば、妄想がどのように生起するのか、そのプロセスが見えてくるでしょう。
それによって、妄想を根っこから絶ち切ったり、あるいは弱めたり、悪い方向に妄想しないようにしたりなど、おのずと解決策が見えてくるのです。
本書は、中部経典 第18経『マドゥピンディカ・スッタ(密丸経)』をもとに、「妄想や主観が起こるプロセス」と「その対処法」についてわかりやすく説いた、スリランカ出身、カナダ在住の、G.チャンディマ長老による経典解説の講義に、加筆いただいたものの日本語訳です。事実をあるがままに観て、主観や妄想のループから離れるための、一冊です。
〈目次〉
第1章 事実を見れば、妄想は静まる-『マドゥピンディカ・スッタ(密丸経)』
■「パパンチャ(papañca)」とは何か?
■ 思考を増殖させるものー渇愛・慢・見
■ 妄想のプロセス
■「主観の世界」から「客観の世界」へ
■ 妄想のループを破るには?
■ 原因にアプローチする
■ 妄想からの解放
第2章 Q&A― 原因に気づき、思考の舵をとる
■ コントロールか? 管理か?
■ 思考を色づけるもの
■『マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』の名前の由来
■ 縁起(paṭicca-samuppāda)の法則
■ 思考の舵をとる
〈著者プロフィール〉
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawilaテーラワーダ仏教長老。
スリランカの国立スリジャヤワルダナプラ大学で、学士号(優等学位)を取得。人文社会科学部において、最優秀者賞を受賞。博士号を取得。
カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンを務め、さらにヴィクトリア大学で教鞭を執る。
現在、カナダのオタワ・テーラワーダ・ブッディストヴィハーラに在住。カナダを中心に、イギリスのケンブリッジ大学、アメリカ、マレーシア、タイ、スリランカの大学や寺院で、講義や法話をおこなっている。
著書に『幸せへの鍵:慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』『業(カルマ)は直線ではない――生き方を変えられるのは、いま:マハーカンマヴィバンガ・スッタ(大業分別経)』(Sukhi Hotu)、英語の主な著書・論文に“A Critical appraisal of the contribution of Germany and France to Sanskrit studies”, “An Annotated Translation Into English Of Ratnamālāvadāna With A Critical Introduction”などがある。
Paṭisota(YouTubeチャンネル)で、ブッダの教えを伝え続けている。
2019/04/08
【お知らせ】八正道勉強会
4月20日に、湘南ダンマサークルさん主催で「八正道勉強会」が開催されます。
・日時は、4月20日(土)13時~15時
・場所は、茅ヶ崎市勤労市民会館 3F C会議室(茅ヶ崎市新栄町13-32)
・定員があるためお問い合わせくださいとのことです。
・詳細はこちらでお願いいたします➔「湘南ダンマサークル」
どうぞよろしくお願いいたします。