2020/03/14

②思いやりの実践(新しい生き方を切り拓く7つの実践)


新しい生き方を切り拓く7つの実践
https://sukhi-hotu.blogspot.com/2020/02/culakammma.html

②思いやりの実践

この2番目の教えから私たちが学ぶべきことは、他の生命を大切にし、いたわり、やさしくすることです。

いかなる生命も、傷つけたり、いじめたり、暴力をふるったりしません。その善い行為の結果として、今生や将来の生で、健康を享受することができるのです……。
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
『新しい生き方を切り拓く7つの実践:小業分別経』より

『新しい生き方を切り拓く7つの実践ー小業分別経』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


生きとし生けるものが幸せでありますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2020/03/13

ほんものの恐怖とは?1-1

お化けが怖い。先祖の霊が怖い。祟りが怖い。悪魔が怖い。隣の怪しいおじさんが怖い。通り魔が怖い。女が怖い。男が怖い。他民族が怖い。津波が怖い。噴火が怖い。自然災害が怖い。伝染病が怖い。交通事故が怖い。犯罪に巻き込まれるのが怖い。戦争が怖い。カルトの勧誘が怖い。宇宙人の侵略が怖い。世の中にはかくも多くの恐怖の対象があります。怪談やホラーとして娯楽にできるものはわずかで、多くの「怖いものリスト」は、私たちのリアルな悩み心配の種です。
あるとき、お釈迦様は「この世界で最大の恐怖とはなんですか?」という質問を受けました。最大の恐怖を知り、またそれを克服することができれば、私たちは何も恐れずに安心して楽しく生活できるはずです。気になるブッダの答えを学んでみましょう。(講演会サマリーより要約)


妄想で恐怖がどこまでも大きくなる

2020/03/03

①慈しみの実践(新しい生き方を切り拓く7つの実践)


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老著:新しい生き方を切り拓く7つの実践:小業分別経


① 慈しみの実践

慈悲は、私たちがみずからの心に育て、
常に抱くべき、やさしい思いです。

このやさしさが原因となり、
自分の命が守られ、
寿命を全うする助けになるのです……。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
『新しい生き方を切り拓く7つの実践:小業分別経』より


生きとし生けるものが幸せでありますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā

2020/03/02

八正道勉強会(第4回「正語」)のレポート


1月に行われた八正道の勉強会(湘南ダンマサークルさん主催)のレポートを、しのさんがブログ「瞑想以前」で書いてくださいました。よろしければ、お読みになってみてください。テキストは、『8マインドフル・ステップス』(グナラタナ長老著)です。
1 お待ちかね八正道勉強会、今回は「正語」について

2020/02/24

『新しい生き方を切り拓く7つの実践ー小業分別経』


『新しい生き方を切り拓く7つの実践ー小業分別経』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)が刊行されました。


『新しい生き方を切り拓く7つの実践ー小業分別経』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)
『新しい生き方を切り拓く7つのステップー小業分別経』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老


物質的な幸せであれ、精神的な幸せであれ、世俗的な幸せであれ、出世間的な幸せであれ、何かしら幸せを享受するためには、心や感情、煩悩を管理することが欠かせません。
怒ったり、嫉妬したり、欲張ったりしない心、そういった善い心や行為によって、私たちはおのずと幸せへと導かれていくのです。

生命を殺すのではなく、慈しむことによって、
生命を傷つけるのではなく、思いやることによって、
怒るのではなく、怒らないことによって、
嫉妬するのではなく、他者の幸せを喜ぶことによって、
物惜しみをするのではなく、施すことによって、
傲慢になるのではなく、謙虚になることによって、
問うべきことを問わないのではなく、問うべきことを問うことによって、
善い原因がつくられ、条件がそろったとき、おのずと善い結果が現れる、とブッダは教えられました。

この因果法則としての〈業の法則〉を理解し、執着のない善い心で、日々淡々と善い行為をおこない、さらに心を清らかにしようと精進するなら、やがて一切の苦しみを乗り越える智慧が現れるでしょう。

【目 次】


はじめに――人のあいだに見られる差


第1章 何が人生をつくるのか?


■ 業〈カルマ〉についての誤解
■ ブッダが教えた「業」とは?
■ 「業」から見れば、人はみな公平
■ ごまかさずに自分を正直に観ることができるか?
■ 「業」とは何か?――その正体
 ・業だけが自分のもの(kammassakā)
 ・業を引き継ぐ(kammadāyādā)
 ・業から生まれる(kammayonī)
 ・業は切り離せない(kammabandhu)
 ・業はよりどころ(kammapaṭisaraṇā)
 ・生命に優劣をつけているのは「業」
 
■ 5つの法則
 ・自然の法則(utu-niyāma)
 ・種子の法則(bīja-niyāma)
 ・業の法則 (kamma-niyāma)
 ・心の法則 (citta-niyāma)
 ・法の法則 (dhamma-niyāma)

■ 身・口・意を管理する


第2章 善い結果に導く7つの実践


1 慈しみの実践
 ・殺生する人
 ・生命を慈しむ人
 ・生きとし生けるものへの慈しみ

2 思いやりの実践
 ・他の生命を害す人
 ・他の生命を害さない人
 ・生命を大切にする心

3 怒らない実践
 ・ささいなことで怒る人
 ・多くのことを言われても怒らない人
 ・穏やかさと忍耐

4 他者の幸せを喜ぶ実践
 ・嫉妬する人
 ・嫉妬しない人
 ・他者の成功を喜び、感謝する

5 施しの実践
 ・施さない人
 ・施す人
 ・与えることで豊かになる

6 謙虚さの実践
 ・傲慢な人
 ・傲慢ではない人
 ・謙虚さを忘れない

7 問うべきことを問う実践
 ・智慧のない人
 ・智慧のある人
 ・最初に問うべきこととは?


第3章 大切なのは、いまの行為


訳者あとがき
著者紹介


【著 者】

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老

Ven. Dr. Chandima Gangodawila


テーラワーダ仏教長老。
2008年、スリランカの国立スリジャヤワルダナプラ大学で、学士号(優等学位)を取得。最優秀者賞を受賞。2015年、博士号を取得。

カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンを務め、さらにヴィクトリア大学で教鞭を執る。
現在、カナダのオタワ・テーラワーダ・ブッディストヴィハーラに在住。
カナダを中心に、イギリスのケンブリッジ大学、アメリカ、マレーシア、タイ、スリランカの大学や寺院で、講義や法話をおこなっている。
著書に『幸せへの鍵:慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』『妄想の対処法:マドゥピンディカ・スッタ(蜜丸経)』『業(カルマ)は直線ではないー生き方を変えられるのは、いま:マハーカンマヴィバンガ・スッタ(大業分別経)』(Sukhi Hotu)、英語の著書や論文に “A Critical appraisal of the contribution of Germany and France to Sanskrit studies” “An Annotated Translation Into English Of Ratnamālāvadāna With A Critical Introduction” などがある。



生きとし生けるものが幸せでありますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā