2026/09/19

欲から離れる思考(離欲の思考)『正思惟〈Sammā Sankappa〉:欲・怒り・害意の手放し方―八正道②』

  

「欲から離れる思考(離欲の思考)より


欲から離れるにはどうすればよいのでしょうか?


まずは、欲に「気づく」ことです。

欲が生じたとき、それに注意を向けてください。

欲はたいてい自然に生じていますから、人は通常、欲があることに気づいていません。


そこで、「欲に意識的に気づく」ようにします。

モノやお金、名声、他人の評価、社会的地位、情報(インターネット)など、さまざまなものにたいして欲を抱いていることに気づくのです。


気づけば、欲があることを理解でき、不必要な欲を手放すことができるでしょう。


不必要な欲を手放せば、こころが軽くなり、本当の幸せに近づくことができます。


このようにして、欲から離れる実践ができるのです。


正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ② より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā

2026/09/05

ひとりひとりがつくる世界―主観・偏見・先入観『正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① 』より



人は誰でも自分なりの「見方」を持っています。

言い換えれば、偏見や先入観、固定観念といった「自分を中心としたフィルター」を通して世界を見ているということです。


親や周りの人から受けた影響、生まれ育った環境、文化、伝統、仕事、教育、これまでの経験、自分の好みなどを通して、ものごとを判断し、意味づけし、処理しています。

さらに、「自分が見ている世界こそが真実であり、正しい」とも思っています。


そこからさまざまなトラブルが起こるのです。


実際のところ、ものの見方は人それぞれです。

自分の見方と隣の人の見方は違います。親の見方も、子どもの見方も、兄弟の見方も、自分の見方とは違います。


人はみな、それぞれ自分の見方で世の中を認識しているのです。


誰ひとり、自分とピッタリ同じ認識をしている人はいません。


ですから、自分が見ているように他人は見ていませんし、自分が感じているように他人は感じていません。


ひとりひとり見ている世界や感じている世界は違うのです。


正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① チャンディマ長老
正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉
ありのままに見る智慧―八正道 ①

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2026/08/28

よりどころ『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』より

  


他者の目的が大事であっても、

自己の目的を失ってはならない。

自己の目的をよく理解して、

自己の目的に専心するように。

(ダンマパダ )


Attadatthaṃ paratthena,

bahunāpi na hāpaye;

Attadattham abhiññāya,

sadatthapasuto siyā.

(Dhammapada)

 

他人のために自分の幸福を犠牲にして、自分の目的をあきらめる人もいます。

しかし、ブッダはこのようにおっしゃいました。

「他人のために自己の目的を失ってはならない」と。

自分の目的をよく理解してそれに専念することを、ブッダはすすめているのです。


ここで、「目的」とは何でしょうか?

これは、繁栄や昇進など世俗的な目的のことではありません。

心を清らかにし、涅槃に達することです。涅槃とは、究極の幸福です。


そこで、もしあなたが涅槃を目指しているなら、それをあきらめてはならない、犠牲にしてはならない、がんばってそれに達してください、ということです。


『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā