2026/07/19

こころの柔和さ:『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

   

「⑤心の柔和さ(mudu)より


「どこへ行こうと、何をしようと、柔和であるように」

ブッダはおっしゃいました。



柔和であるためには、心に柔軟性がなければなりません。相手のことを知り、理解することが大切です。


相手はどのような見方や考えを持っていますか?


たとえ意見や立場が違っても、相手のことを尊重し、理解していれば、人間関係はスムーズに運びます。


反対に、家族や友人など親しい人のあいだでも、もし相手の意見や立場を尊重せず、自分のわがままを押しとおし、適切な接し方を知らなければ、トラブルが起こるでしょう。


自分が間違っていて、自分の考えを変える必要があることを知りながらも、それを変えずにいることは、柔軟性に欠けています。結果として、家族や友人、周りの人から疎まれてしまうのです。


ブッダは私たちに、柔和で柔軟になるようすすめています。


柔和な人は穏やかで、精神的に安定しています。


それで、相手やまわりの状況、環境の変化にたいして効果的に対応することができるのです。


「ブッダが説いた〈15の善い習慣〉
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】



Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā


2026/07/11

思考を育てる『正思惟〈Sammā Sankappa〉:欲・怒り・害意の手放し方―八正道②』


第2章 正思惟を育てるには?より


「正思惟」を育てるためにはどうすればよいのでしょうか?


それは、まず自分の思考に気づくことです。


自分の思考がどんな状態なのか? 


何を考えているのか? 


どんな思考や感情が生まれているのかを観察してみましょう。


もしその中で悪い思考や感情があれば、それを手放していきます。


欲や怒り、害意がこころに生まれたら、すぐにそれに気づくようにしてください。


気づくことによって、そこから離れられるのです。


正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ② より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā


2026/07/04

8つの苦しみ(dukkha)『正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① 』より


 第1章 苦しみから解放される道「八正道」より


生きることには苦しみや不満がつきものです。

苦しみにはまず、「生」「老」「病」「死」の4つの苦があります。

 

さらには

「愛する人と別れる苦しみ」

「嫌いな人に会う苦しみ」

「求めるものが得られない苦しみ」

「五蘊がある苦しみ」

があります。


よく観察してみれば、人生は苦しみや不満の連続だということがわかるでしょう。


生きているかぎり、この苦しみからは、逃げることも避けることもできません。


生きているあいだ、苦しみはずっとつきまとってきます。


苦しみを経験することなく生きることはできないのです。


では、こうした苦しみの原因は何でしょうか?

なぜ、苦しみが生じるのでしょうか? 


それは、こころに渇愛があるからです

渇愛が、さまざまな苦しみや不満を引き起こすのです。


正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① チャンディマ長老
正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉
ありのままに見る智慧―八正道 ①

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


Sabbe sattā bhavantu sukhitattā