2026/01/24

2つの喜び『喜び〈Mudita〉ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放し方』より

   

第2章 2つの喜び」より


 「喜び」には種類がいくつかあります。

仏教では大きく分けると「ピーティ(pīti)」と「ムディター(muditā)」の2つです。



ピーティ(pīti)

 

まず、「ピーティ」から見ていきましょう。


「喜び」をあらわすパーリ語に「pīti」があります。ピーティは次のように3つに分けることができます。


①一般的な善い喜び

②一般的な悪い(不善の)喜び

③禅定の喜び


わかりやすく言うと、


①善い行為をしたときに感じる喜び

②悪い行為をしたときに感じる喜び

③禅定の喜び

です。


これとは別のタイプのものとして、本書のテーマである「ムディター」があります。

ムディターとピーティは異なるタイプの喜びなのです。


喜び〈Mudita〉 ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放し方より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2026/01/17

②継続力――精進覚支 Viriya-Sambojjhanga の栄養素『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉』より

  

「7つの悟りの要素〈七覚支〉」より


精進覚支(Viriya-Sambojjhanga)の栄養素


①始める努力、②継続する努力、③困難を乗り越える努力、これらが「精進覚支」を育てるために必要な要素です。

これら3つの要素をありのままに観察し(如理作意)、多く実践することによって、精進覚支が生まれます。

さらには完成へと導いてくれるのです。



②続ける努力(Nikkamadhātu


次に、続ける努力です。パーリ語で「nikkamadhātu(ニッカマダートゥ)」といいます。


Nikkamadhātu とは、続けること、継続することです。
これは1番目の「行為を始めること、開始すること」よりも、むずかしいステップになります。


私たちは、ものごとを始めることはできます。
「よし、やってみよう」というやる気があれば、始めることはできるものです。
これまでやったことのないことでも「やろう」と決めさえすれば、始めることはできるでしょう。


しかし、多くの方にとって大きな問題は、一貫して続けることです。


実践を始めましたが、努力が続きません。
「善行為をしよう」と決めて始めたものの、これまでの生き方に引きずられてしまうのです。


「戒律を守ろう」「仏道を歩もう」などと頭の中で考えますが、実際には前の生き方を変えることがなかなかできません。善行為をしたくないし、戒律を守りたくないし、瞑想をしたくない……。好きなアーティストの音楽を聴いていたいし、遊びたいし、インターネットをずっと見ていたい……。
このように欲に引きずられてしまうのです。


そのため、精進のエネルギーが出ず、前に進むことができません。


やがて行き詰まり、途中で投げ出して、やめてしまうのです。


そこで、ここで必要なのが、始めたことを継続する力です。
道を歩み続ける力が必要なのです。


これは、「始めること」よりも大きな努力が必要です。


「続けること」は、精進覚支のために欠かせない要素なのです。


『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉
 ありのままに見る智慧』
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)



Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2026/01/04

①起動力―精進覚支 Viriya-Sambojjhanga の栄養素『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉』より

 

「7つの悟りの要素〈七覚支〉」より


精進覚支(Viriya-Sambojjhanga)の栄養素



①始める努力、②継続する努力、③困難を乗り越える努力、

これらが「精進覚支」を育てるために必要な要素です。


これら3つの要素をありのままに観察し(如理作意)、多く実践することによって、精進覚支が生まれます。


さらには完成へと導いてくれるのです。



①起動力(Ārambhadhātu)


Ārambhadhātu(アーランバダートゥ)とは、始めること、開始すること、起動すること、という意味です。


力を起こして行為を始めることであり、あらゆる努力の出発点になります。


どんな行為をするときでも、とくに善い行為をするときには、この「起動の要素」は欠かせません。


善い行為をしよう、悪い行為をやめよう、戒律を守ろう、瞑想をしよう、心を育てよう、善い道を歩もう、心を清らかにしようなどと、新たに行動を起こそうとする力が必要なのです。


頭の中でただ考えているだけでは、行動に移せませんね。そのときは、とにかく始める努力が必要なのです。


このように心のエネルギーを起動させ、努力のエネルギーを引き起こすことが、精進覚支の1番目の要素です。


まず、ここから始めるのです。


『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉
 ありのままに見る智慧』
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)



Sabbe sattā bhavantu sukhitattā