2026/08/14

幸せを享受するには?『新しい生き方を切り拓く7つの実践:小業分別経』より

  


物質的な幸せであれ、精神的な幸せであれ、

世俗的な幸せであれ、出世間的な幸せであれ、

何かしら幸せを享受するためには、

心や感情、煩悩を管理することが欠かせません。



怒ったり、嫉妬したり、欲張ったりしない心、

そうした善い心や行為によって、

私たちはおのずと幸せへと導かれていくのです。



生命を殺すのではなく、殺さないことによって、

生命を傷つけるのではなく、傷つけないことによって、

怒るのではなく、怒らないことによって、

嫉妬するのではなく、他者の成功を喜ぶことによって、

物惜しみをするのではなく、施すことによって、

傲慢になるのではなく、謙虚になることによって、

問うべきことを問わないのではなく、問うべきことを問うことによって、

善い原因がつくられ、条件がそろったとき、おのずと善い結果が現れてくる、

とブッダは教えられました。


この因果法則としての〈業の法則〉を理解し、

執着のない善い心で、日々淡々と善い行為をおこない、

さらに心を清らかにしようと精進するなら、

やがて一切の苦しみを乗り越える智慧が現れるでしょう。



新しい生き方を切り拓く7つの実践――『小業分別経』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2026/08/09

生命の栄養(食):『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉』より

 

   


どんな生命も、「栄養(食)」によって支えられ、維持されて生きています。

「食」を摂り入れなければ生きていられません。


この「食」を、ブッダは4つの要素に分類して教えられました。

一般的に「食」や「食べる」といえば、私たちはパンやご飯など物質としての食べ物しか思い浮かばないでしょう。


しかしブッダは、「生命は、物質的な食べ物以外に3つの要素を摂り入れて4つの食で生きている」と説かれました。


4つの「食」とは、

 1.段食(kabaliṇkārāhāra)

 2.触食(phassāhāra)

 3.意思食(manosañcetanāhāra)

 4.識食(viññāṇāhāra)

 です。


これら4つの食のうち、身体を維持している食が1つ、心の食が3つになります。

4分の3を、心の食が占めているのです。

ここで、心がいかに生命の維持に大きく関わっているか、ということがわかりますね。


では、ひとつずつ見ていきましょう。


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2026/08/01

怒りから心をまもる:『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』より

 

「怒りから心をまもる」より


2番目は、怒り(vyāpāda:ビャーパーダ)から心をまもることです。


怒ると、心はどうなるでしょうか? 苦しくなりませんか?


怒りは、他人を傷つけ、自分を傷つけ、周りの雰囲気を暗くする破壊的なエネルギーです。
ですから、ささいなことで怒らないよう、心をしっかりまもったほうがよいのです。


そこで、怒りが生じたときはいつでも、できるだけ早く、その怒りから離れるようにしてください。
怒りに気づいて、すぐに手放すのです。


もし、怒りがなかなかおさまらなければ、頭のなかで怒りを繁殖させないよう、自分にこう言い聞かせるとよいでしょう。


 「怒りは自分の心を傷つけ、相手の心も傷つける。怒りは苦しみをもたらす。怒りを引き起こすようなことを、もう考えないようにしよう。これ以上、怒りを膨らませないようにしよう。怒りにエネルギーを与えないようにしよう。怒りから離れよう」と。


このように理性を使って考え、怒りから離れることが、2番目の善い思考(不瞋)です。


「怒りは苦しみをもたらす破壊的な感情であり、危険なものだ」ということを理解して、怒りをサッと手放すのです。



『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā