2026/08/28

よりどころ『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』より

  


他者の目的が大事であっても、

自己の目的を失ってはならない。

自己の目的をよく理解して、

自己の目的に専心するように。

(ダンマパダ )


Attadatthaṃ paratthena,

bahunāpi na hāpaye;

Attadattham abhiññāya,

sadatthapasuto siyā.

(Dhammapada)

 

他人のために自分の幸福を犠牲にして、自分の目的をあきらめる人もいます。

しかし、ブッダはこのようにおっしゃいました。

「他人のために自己の目的を失ってはならない」と。

自分の目的をよく理解してそれに専念することを、ブッダはすすめているのです。


ここで、「目的」とは何でしょうか?

これは、繁栄や昇進など世俗的な目的のことではありません。

心を清らかにし、涅槃に達することです。涅槃とは、究極の幸福です。


そこで、もしあなたが涅槃を目指しているなら、それをあきらめてはならない、犠牲にしてはならない、がんばってそれに達してください、ということです。


『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā


2026/08/22

非難と称賛『ウペッカー〈こころの平穏〉:偏見を超え、客観的に見る智慧』より


  


このように、ブッダでさえ非難されることがありました。


私たちも生きているかぎり、非難されることは普通のこととしてあるでしょう。

また、称賛されることも普通のこととしてあります。


時代に関係なく、人は非難にも称賛にもさらされるものなのです。


ですから、どんな場合でもそうしたものに振りまわされず、

落ち着いていられるよう、こころを育てることが大切なのです。


『こころの平穏 - ウペッカー〈upekkhā〉
 偏見を超え、客観的に見る智慧』

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā

2026/08/14

幸せを享受するには?『新しい生き方を切り拓く7つの実践:小業分別経』より

  


物質的な幸せであれ、精神的な幸せであれ、

世俗的な幸せであれ、出世間的な幸せであれ、

何かしら幸せを享受するためには、

心や感情、煩悩を管理することが欠かせません。



怒ったり、嫉妬したり、欲張ったりしない心、

そうした善い心や行為によって、

私たちはおのずと幸せへと導かれていくのです。



生命を殺すのではなく、殺さないことによって、

生命を傷つけるのではなく、傷つけないことによって、

怒るのではなく、怒らないことによって、

嫉妬するのではなく、他者の成功を喜ぶことによって、

物惜しみをするのではなく、施すことによって、

傲慢になるのではなく、謙虚になることによって、

問うべきことを問わないのではなく、問うべきことを問うことによって、

善い原因がつくられ、条件がそろったとき、おのずと善い結果が現れてくる、

とブッダは教えられました。


この因果法則としての〈業の法則〉を理解し、

執着のない善い心で、日々淡々と善い行為をおこない、

さらに心を清らかにしようと精進するなら、

やがて一切の苦しみを乗り越える智慧が現れるでしょう。



新しい生き方を切り拓く7つの実践――『小業分別経』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā