2026/04/29

喜び(ムディター)の瞑想『喜び〈Mudita〉ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放し方』より

     

第6章 喜び(ムディター)の瞑想


では、どのように喜びを育てるのでしょうか?


経典には次のように説かれています。


第一の方角を、喜び(ムディター)のこころで満たします。

第二の方角を、喜び(ムディター)のこころで満たします。

第三の方角を、喜び(ムディター)のこころで満たします。

第四の方角を、喜び(ムディター)のこころで満たします。


このようにして、上の方角を、下の方角を、横の方角を、すべての方角を、一切処を、あまねく全世界を、広大で、大いなる、限りのない、怨みのない、怒りのない、喜び(ムディター)のこころで満たして住みます。


たとえば、力強いホラ貝吹きは、四方にその音を容易に響かせます。

そのように、修行者は四方に、あますことなく、喜び(ムディター)のこころを育て、広げるのです。


喜び(ムディター)を育てると、こころは嫉妬の束縛から解き放たれ、明るく清らかになっていきます。こころに大きなやすらぎが得られるでしょう。


喜び〈Mudita〉 ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放し方より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2026/04/18

高ぶらない(appagabbho)『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

 

「⑬ 高ぶらない(appagabbho)より


善い習慣の13番目は、appagabbho(アッパガッボー)です。

これは「高ぶらない」という意味です。


高ぶらないとは、どういうことでしょうか?


驕らないこと、見栄を張らないこです。


人はたいてい「この人はこういう人だ」「あの人はああいう人だ」などと、他人やものごとを一方的に判断して決めつける傾向があります。

傲慢で、自分の意見や見方を押しつけがちなのです。

 

ブッダは、「驕らず、批判的にならないように」とおっしゃいました。

なぜなら人は全体像を正しく見ることができないのですから――

見えるのは、ほんの一側面だけなのです。


したがって、高ぶらないという善い習慣を身につけるようにしてください。


「ブッダが説いた〈15の善い習慣〉
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】



Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā


2026/04/04

ネガティブな思考からの解放『正思惟〈正しい思考:Sammā Sankappa〉欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ②』

  

「おわりに:ネガティブな思考からの解放」より


人は知らず知らずのうちにネガティブな思考パターンに囚われてしまうものです


怒りや嫉妬、競争心、不安、恐怖、落ち込みといった思考や感情は、自分を苦しめるだけでなく、周りの人にも悪い影響を与えます。


そこで、「正しい思考(正思惟)」を実践していくことで、こうしたネガティブな思考に気づき、思考を管理できるようになるのです。


日々、思いやりや慈しみ、施し、理解、智慧に基づいた思考を選択し、実践することによって、思考が清らかになっていくでしょう。


その結果、より安穏で幸福な人生を送り、こころを悩ませている悩みや不満、苦しみは消えていくのです。

 

正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ② より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā