2026/08/01

怒りから心をまもる:『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』より

 

「怒りから心をまもる」より


2番目は、怒り(vyāpāda:ビャーパーダ)から心をまもることです。


怒ると、心はどうなるでしょうか? 苦しくなりませんか?


怒りは、他人を傷つけ、自分を傷つけ、周りの雰囲気を暗くする破壊的なエネルギーです。
ですから、ささいなことで怒らないよう、心をしっかりまもったほうがよいのです。


そこで、怒りが生じたときはいつでも、できるだけ早く、その怒りから離れるようにしてください。
怒りに気づいて、すぐに手放すのです。


もし、怒りがなかなかおさまらなければ、頭のなかで怒りを繁殖させないよう、自分にこう言い聞かせるとよいでしょう。


 「怒りは自分の心を傷つけ、相手の心も傷つける。怒りは苦しみをもたらす。怒りを引き起こすようなことを、もう考えないようにしよう。これ以上、怒りを膨らませないようにしよう。怒りにエネルギーを与えないようにしよう。怒りから離れよう」と。


このように理性を使って考え、怒りから離れることが、2番目の善い思考(不瞋)です。


「怒りは苦しみをもたらす破壊的な感情であり、危険なものだ」ということを理解して、怒りをサッと手放すのです。



『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā

2026/07/19

こころの柔和さ:『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

   

「⑤心の柔和さ(mudu)より


「どこへ行こうと、何をしようと、柔和であるように」

ブッダはおっしゃいました。



柔和であるためには、心に柔軟性がなければなりません。相手のことを知り、理解することが大切です。


相手はどのような見方や考えを持っていますか?


たとえ意見や立場が違っても、相手のことを尊重し、理解していれば、人間関係はスムーズに運びます。


反対に、家族や友人など親しい人のあいだでも、もし相手の意見や立場を尊重せず、自分のわがままを押しとおし、適切な接し方を知らなければ、トラブルが起こるでしょう。


自分が間違っていて、自分の考えを変える必要があることを知りながらも、それを変えずにいることは、柔軟性に欠けています。結果として、家族や友人、周りの人から疎まれてしまうのです。


ブッダは私たちに、柔和で柔軟になるようすすめています。


柔和な人は穏やかで、精神的に安定しています。


それで、相手やまわりの状況、環境の変化にたいして効果的に対応することができるのです。


「ブッダが説いた〈15の善い習慣〉
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】



Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā


2026/07/11

思考を育てる『正思惟〈Sammā Sankappa〉:欲・怒り・害意の手放し方―八正道②』


第2章 正思惟を育てるには?より


「正思惟」を育てるためにはどうすればよいのでしょうか?


それは、まず自分の思考に気づくことです。


自分の思考がどんな状態なのか? 


何を考えているのか? 


どんな思考や感情が生まれているのかを観察してみましょう。


もしその中で悪い思考や感情があれば、それを手放していきます。


欲や怒り、害意がこころに生まれたら、すぐにそれに気づくようにしてください。


気づくことによって、そこから離れられるのです。


正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ② より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā