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2024/12/14

こころの波『こころの平穏〈ウペッカー〉:偏見を超え、客観的に見る智慧』より

 

おわりに こころの波

 


こころは、海の波ように絶えず変化し続けています。


日常のちょっとした出来事や誰かに言われたひとことが、こころに小さな波紋を呼ぶこともあります。


ストレスや悩み、未来への不安、後悔といったネガティブな感情の波もあれば、社会のプレッシャーや人間関係のトラブルなど荒波のようにこころが激しく動揺することもあるでしょう。


そのときそのとき、さまざまな要素が複雑に絡み合ってこころに影響を与え、感情の波が押し寄せてくるのです。

 

こころの波は、誰しもが経験する自然な現象です。


大切なのは、この波を恐れるのではなく、気づいて受け入れることです。


恐れたり、抑え込んだり、つらい感情に打ちのめされるのではなく、「こころがいま、どのような状態にあるのか」ということにただマインドフルに気づき、客観的に観察することです。


そうすることで、こころの平穏「ウペッカー」が育っていくのです。


「おわりに こころの波」より

『こころの平穏〈ウペッカー〉~偏見を超え、客観的に見る智慧』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】




生きとし生けるものが幸せでありますように

2024/12/08

【新刊】こころの平穏〈ウペッカー〉:偏見を超え、客観的に見る智慧

 

🔸偏見や先入観、固定観念のフィルターを外し、ものごとをありのままに観るために欠かせない「平穏なこころ〈ウペッカー〉」を育てるには?


『こころの平穏 〈ウペッカー:Upekkhā〉~偏見を超え、客観的に見る智慧』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老〔著〕が刊行されました。

よろしければ、ぜひご一読ください。

こころの平穏〈ウペッカー〉~偏見を超え、客観的に見る智慧
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


◇ ◇ ◇ ◇ 


目 次


はじめに 感情のジェットコースター


第1章 こころのバランス「ウペッカー」

 誰がウペッカーを実践するのか?

 「客観的に観る」とは?

 「身体の痛み」は「私の痛み」?

 執着のないこころ

 部分ではなく、全体的に


第2章 「中立」のこころ

 タトラマッジャッタター(中捨)

 こころの偏り

 「好き・嫌い」は一時的なもの

 バランスを保つ

 価値判断を超える

 「中道」の発見


第3章 なぜ、ウペッカー(捨)が大切なのか?

 理由① 8つの現象に振りまわされないため

 理由② 「平等のこころ」を育てるため

 理由③ 中道(八正道)を歩むため


第4章 ウペッカーの育て方

 1 インテグリティ(誠実さ)

 2 信頼

 3 こころを鍛える(瞑想)

 4 心身を調える

 5 自分と他人を理解する

 6 業(kamma)を理解する

 7 ヴィパッサナー(vipassanā)の見方

 8 こころの自由

 気づき

 ウペッカーは解放(解脱)へのカギ


第5章 Q&A

 ウペッカーを実践するにあたって

 「ウペッカー」と「無関心」


おわりに こころの波


著者紹介


◇ ◇ ◇ ◇ 


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学・哲学部の助教授。
タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学仏教研究所刊行『国際仏教ジャーナル誌』の編集委員。
カナダのビクトリア大学・宗教社会研究センターの元研究員。
フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、日本、アメリカ、カナダの大学や寺院で、講演、法話、瞑想リトリートをおこなっている。


2024/10/27

正しい思考を育てるには?『正思惟:Sammā Sankappa〉欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ②』

 

正しい思考を育てるには?


「正思惟」を育てるためにはどうすればよいのでしょうか?



それは、まず自分の思考に気づくことです。


自分の思考がどんな状態なのか? 


何を考えているのか? 


どんな思考や感情が生まれているのかを観察してみましょう。


もしその中で悪い思考や感情があれば、それを手放していきます。


欲や怒り、害意がこころに生まれたら、すぐにそれに気づくようにしてください。


気づくことによって、そこから離れられるのです。


「第2章 正しい思考「正思惟」を育てるには?」より

正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ②

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】



2024/10/14

心でどこを探してみても…『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』より

 


コーサラ王とマッリカー妃のこの話を聞いたブッダは、その意味を知って、次のようにおっしゃいました。


心でどこを探してみても、

自分より愛しい者を見いだすことはできない。

それと同じく、他の者にとっても、自分のことが愛しい。

ゆえに、自己を愛する者は、他の者を害さぬように。


“Sabbā disā anuparigamma cetasā,

Nevajjhagā piyataramattanā kvaci;

Evaṃ piyo puthu attā paresaṃ,

Tasmā na hiṃse paramattakāmo” ti.


このブッダが説かれたことの意味について、これからご説明いたしましょう。



2024/09/28

ネガティブな思考からの解放 『正思惟〈正しい思考〉欲・怒り・害意の手放し方―八正道② 』

 


人は知らず知らずのうちにネガティブな思考パターンに囚われてしまうものです


怒りや嫉妬、競争心、不安、恐怖、落ち込みといった思考や感情は、自分を苦しめるだけでなく、周りの人にも悪い影響を与えます。


そこで、「正しい思考(正思惟)」を実践していくことで、これらネガティブな思考に気づき、思考を管理できるようになるのです。


「正しい思考(正思惟)」は人生の羅針盤であり、生き方そのものです。


日々、思いやりや慈しみ、施し、理解、智慧に基づいた思考を選択し、実践することによって、思考が清らかになっていくでしょう。


その結果、より安穏で幸福な人生を送り、こころを悩ませている悩みや不満、苦しみは消えていくのです。

 

「おわりに:ネガティブな思考からの解放」より

正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ②

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】



2024/09/22

【新刊】正思惟〈正しい思考:Sammā Sankappa〉―八正道②

 

🔸苦しみから解き放たれる道「八正道」の第2の道「正思惟(正しい思考)」

悩み苦しみを生みだす思考を手放し、こころに安らぎをもたらす「正しい思考」を育てるには?


『正思惟〈正しい思考:Samma Sankappa〉
 ~欲・怒り・害意の手放し方 ― 八正道 ②』

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老〔著〕出村佳子〔訳〕

が刊行されました。

よろしければ、ぜひご一読ください。


◇ ◇ ◇ ◇ 


目 次


はじめに:大切なこと


第1章 正しく考える(正思惟)ってどういうこと?

 

 人生の羅針盤

 「正しい見方」から生まれる「正しい思考」

 汚れた思考をキレイにする

 毎日、何を考えていますか?

 オートモードで働く欲

 欲はどこで生じるのか?

 生きる上で必要な欲

 「欲」と「怒り」のプロセス


第2章 欲は、怒りと害意の出発点


 3つの思考は本能的なもの


第3章 苦しみから解放される3つの思考


 1.「欲から離れる」思考

  欲を手放す3つの実践


 2.「怒りのない」思考

  怒りを鎮める「慈・悲・喜・捨」の力


 3.「害を与えない」思考

  怒りの思考 と 害意の思考 の違い

  無害の思考を育てるには?


 3つの正思惟/邪思惟の関係

 「正思惟」を育てるには?


第4章 「言葉」は「思考」を映し出す鏡


おわりに:ネガティブな思考からの解放


著者紹介


◇ ◇ ◇ ◇ 


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学仏教研究所刊行『国際仏教ジャーナル誌』の編集委員。

米国ロニン・インスティテュートの研究員。初期仏教経典、アビダンマ、仏教倫理を研究。

カナダのビクトリア大学宗教社会研究センター(CSRS)の元研究員。

欧米、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、スリランカの大学や寺院で、講演や法話をおこなう。日本でもオンライン法話会や瞑想会を開催。

◎ブログ:Paṭisota ▸ https://patisota.blogspot.com
◎法 話:Youtube Channel ▸ https://www.youtube.com/patisota
オンライン法話会&書籍 ▸ https://sukhi-hotu.blogspot.com/2019/07/ven-chandima.html


『正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方 ― 八正道②』




生きとし生けるものが幸せでありますように

2024/07/10

日常を安穏に過ごす4つの法「法話と瞑想 with チャンディマ長老」

 

 

2024年7月15日(月・祝)午前10時00分より、

「第26回 法話と瞑想 with チャンディマ長老」をオンライン(zoom)で開催いたします。


今回のテーマは、「日常を安穏に過ごす4つの法」です。

日々、充実感を感じながら心穏やかに過ごすブッダの智慧を学んでみませんか。

どなたでもご参加いただけます。ぜひ、お気軽に🙏

2024/07/06

仲を裂く言葉を使わない『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』

 

人は生まれながらにして、口の中に斧を持っている

愚か者は悪口を言っては、自分を斬り、他人を斬る

ブッダ





言葉で実践する善行為の2番目は、「人の仲を裂く言葉を使わない」ことです。


その人がいないところで悪口や嫌がらせなどを言い、相手の名誉を傷つけ、仲違いさせることは、悪い行為です。


人は裏で悪口を言いますか? 陰で中傷しますか?


そういう人もいますね。その人がいるところでは別のことを言い、陰では貶したり、悪口を言ったり、中傷したり、ひどいのです。


なぜ、そのようなことをするのでしょうか? 


それは、こころに怒りや嫉妬があるからです。他人の幸せや成功が悔しいのです。


ブッダは、言葉における不善行為の2番目は、「人の仲を裂く言葉を言うこと」とおっしゃいました。陰で中傷することは何であれ、このなかに入るのです。


その反対の「人の仲を裂く言葉を言わないこと」が善行為です。そこには「インテグリティ(誠実さ)」があるのです。


『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「10の善行為:人の仲を裂く言葉を言わない」
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

2024/06/22

時間:与えられていないものを取らない『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』

  

2 与えられていないものを取らない



身体で実践する善行為の2番目は、「与えられていないものを取らない」ことです。


これは、お金やモノだけではありません。多くの人がよくやっていることがあります。




それは、時間を取ることです。


たとえば、午前10時に取り引き先の会社で人と会う約束をしているとしましょう。

でも、自分が到着したのは午前11時。1時間、遅刻しました。

この場合、(もし理由がなく連絡もしなければ)相手の時間を取ったことになるでしょう。

なぜなら相手はその時間、ほかのことをせずに、自分のことを待っていたのですから。


あるいは、1時間前の9時に到着したとしましょう。

外で待ったり、時間をつぶしたりすることなく、相手に会いに行くとします。

この場合も問題です。

というのも、相手は別の仕事をしているからです。


したがって、遅刻することも、早く着きすぎることも、相手の時間を取ることにつながりますから、気をつけたほうがよいでしょう。


チャンディマ長老


『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「10の善行為:2. 与えられていないものを取らない」
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

2024/06/15

現象をより明瞭に観る(択法覚支)『こころの栄養――悟りの栄養素:七覚支』より

 

②区別して調べる(択法覚支)


悟りを支える7つの要素(七覚支)の2番目はなんでしょうか?


択法覚支です。パーリ語で「dhammavicaya-sambojjhaṅga(ダンマヴィチャヤ・サンボッジャンガ)」といいます。


気づきを実践し、念覚支が育っていくと、次に「見ている現象をより明瞭に観る」ことができるようになります。これを「択法(dhammavicaya)」といいます。


択法とは、「さまざまな現象を区別して調査する/調べる」ことです。ものごとを区別して、その特性がよく見えるようになるのです。これは「差別」ではなく、「区別」という客観的な観察になります。





では、択法(ダンマヴィチャヤ)の「法(ダンマ)」とはなんでしょうか?


「法(ダンマ)」という言葉には意味がいくつかありますが、ここでは「現象の性質」という意味になります。


具体的にいえば、「善・不善」の性質、「非難されるもの・非難されないもの」の性質、「劣・優」の性質、「黒・白・混在」の性質です。
これらの性質を、区別して詳細に観察するのです。


悟りの1番目の要素「気づき(sati)」を十分に実践し、さまざまな現象を絶えまなく観察していると、次に「択法」がおのずと生じます。
択法が生じると、諸々の現象がよりはっきりと見えてくるのです。


心に生じる現象には、それぞれ固有の性質があります。
心はさまざまな現象を区別して、データどおりにその性質を見ることができるのです。


この経典で挙げられているのは、

・善いもの(kusala)

・不善のもの(akusala)

・非難を伴うもの(sāvajja)

・非難のないもの(anavajjā)

・劣っているもの(hīna)

・優れているもの(paṇītā)

・暗いもの(kaṇha)

・明るいもの(sukka)

・暗いものと明るいものが混在しているもの(sappaṭibhāgā)

 です。


最後の3つを少し補足しておきましょう。

Kaṇhaとは、暗いものや黒いものという意味で、悪行為・罪のある行為(pāpa)を指しています。

Sukkaとは、明るいものや白いものという意味で、善い行為・徳のある行為(puñña)のことです。

Sappaṭibhāgāとは、暗いもの(黒)と明るいもの(白)の両方が混在しているもののことです。

こうした法(現象)を区別して観察するのです。


択法(dhammavicaya:ダンマヴィチャヤ)の択(vicaya:ヴィチャヤ)とは「調べる」という意味です。

悟りの第1の要素「気づき(sati)」を十分に実践していると、心に「調べ、区別する機能」が育っていきます。

それで「現象(法)がどのようなものか」と、より細かく見えるようになるのです。


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉
第4章 悟りの栄養素――七覚支』より

2024/06/09

掉挙(浮ついた心、あせり)『こころの栄養――こころを害する食:五蓋』より

 

◎掉挙(浮ついた心、あせり)


「掉挙(じょうこ)」は、不善心所の「痴(ち)」( moha :モーハ )のグループに入っています。

「痴」とは、ものごとを正しく理解していないことです。


そこで、心に掉挙があり、落ち着きがなく、浮ついた状態では、何をしてもうまくいきません。

なぜでしょうか?


それは、無知が働いているからです。
そのときそのときの状況や自分自身のことを理解していないからです。



不善心所には、

2024/06/01

心の性質『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』より

 

◎「意」の防護は善きこと
 Manasā saṃvaro sādhu


心(意)」を制御することは、「行動」や「言葉」を制御するよりも、遥かにむずかしいことです。


なぜでしょうか?



それは、人の心や思考は止まることなくあちこち走りまわっているからです。
瞑想したことがある方なら、おわかりになるでしょう。


心は野生のサルのようなものです。

枝から枝へとせわしなく走りまわるサルのように、人の心も欲から欲へ……、怒りから怒りへ……、悩みから悩みへ……、後悔から後悔へ……、落ち込みから落ち込みへ……などと、対象から対象へ、せわしなく走りまわっています。


あれを欲しがり、これを欲しがり、あれをつかみ、これをつかみ、
あちらで不満を言い、こちらで不満を言い……、
このように、心はあちこち散乱しています。


そこに制御はありません。
わめき騒ぐサルのように、心は手に負えないものなのです。


これが、心の性質です。
心を落ち着かせることは大変なのです。


まず、この心の性質を理解するようにしてください。


チャンディマ長老(著)

『セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方』
意の防護は善きこと」より

 




2024/05/19

頭の中もシンプルに/忙しくしすぎない『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』

 

9 忙しくしすぎない(appakicco)



「アッパキッチョー(appakicco)」は、「用事が少なく、忙しくない」という意味です。


現代人はどのくらい忙しいでしょうか? 働きバチのように、いつも忙しくしていませんか? みなさんの日々の生活はどうでしょうか? 


仕事に忙しいだけでなく、雑務に追われている人もいます。


実際のところ、私たちが「忙しい」と言っているのは、何か優先すべきことがあるからです。
優先することが多ければ多いほど、日常生活は忙しくなるのです。




・頭のなかもシンプルに


それから、何もしていないのに、頭の中であれこれ考えて忙しくしている人もいます。


仕事をそれほどせず、人生をよりよいものにしようと努力もしていないのに、ただ「あれをしなければ、これをしなければ」と考えて、頭の中だけで忙しくしているのです。


日常生活であれ、頭の中であれ、ブッダは「忙しすぎることは善行為をする妨げになる」とおっしゃいました。


もし、「善行為をするのに忙しい」と言うなら、それは悪いことではありません。

ただ、その場合でも、執着しないよう気をつけなければなりません。

執着せず、適切に善行為をしていれば、そのときは忙しいというよりも、心に喜びや充実感を感じるでしょう。


ブッダは、「用事を減らし、多忙にならないことも、善い習慣のひとつである」と説かれたのです。


『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「15の善習慣 6. 謙虚さ(anatimānī
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)





2024/05/07

チャンディマ長老「心はどのように働くのか?」法話メモ

 

5月4日(土)に開催されたチャンディマ長老のオンライン法話会
「心はどのように働くか」のメモです。





私たちは、日常生活の中でさまざまな問題や困難に直面しています。


そんなとき、つい「あの人のせいだ......」「こんな状況だから......」と、外の要因に自分の不幸を結びつけがちです。


しかし、仏教では、

不幸を生み出しているのは、自分自身の心のあり方であり

幸せを生み出しているのは、自分自身の心のあり方である

と説いています。


自分自身の心が、自分の人生(幸・不幸)を形づくっているのです。


私たちは誰でも、瞬間瞬間、さまざま経験をしています。


たとえば、何かや誰かを見たときのことを考えてみましょう。


まず、目で何かを見るという経験をします。

見たものについて知るという経験をします。

知ったものについて考える/判断するという経験をします。

好きなものには「もっと見たい」、嫌いなものには「嫌だ、もう見たくない」という経験をします。

こうしたこと一つ一つが業(kamma)となり、人生を形づくっているのです。


みなさんは、今日、朝起きて「今日はオンライン法話会に参加する」ことを選択しました。
そういう心(意)をつくりました。


法話を聴くことは善行為になります。


「清らかなこころで善行為をおこなえば、幸せになる」とブッダはおっしゃいました。
これは法則なんです。


では、朝起きたときの自分と、いま法話会に参加しているときの自分は同じでしょうか?


違うと思います。


感じていることも、考えていることも、違うと思います。


朝起きたときから今まで、無数の経験をしています。

そのなかには善もあり、不善もあるでしょう。

私たちは1日のなかで膨大な量の経験をし、膨大な量の業をつくっています。


それが自分の人生の幸や不幸をつくっているのです。


心には非常にパワフルなエネルギーがあります。


それをどのように使うかは自分次第です。


自分次第で、「幸せ」をつくることもできますし、「不幸」をつくることもできるのです。


チャンディマ長老

「心はどのように働くのか?」(5月4日)オンライン法話会より



2024/04/27

「心」はどのように働くのか?│チャンディマ長老 法話会

 




2024年5月4日(土)午前10時00分より、

「第25回 チャンディマ長老 法話会」をオンライン(zoom)で開催いたします。


テーマは、「心はどのように働くのか?」です。

「こころには非常にパワフルな力がある」とブッダはおっしゃいました。

自分の人生(幸/不幸)をつくっているのは、自分のこころです。

こころの働きを学び、安穏なこころを育てる機会となれば幸いです。

どなたでもご参加いただけます。ぜひ、お気軽に🙏


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■ 内容 法話会

「心」はどのように働くのか?
How Does the Mind Work? | A Buddhist Perspective


■ 講師 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
(Bhante Dr. Gangodawila Chandima)
  通訳 出村佳子


■ 日時 2024年5月4日(土)
10:00~11:30頃(延長の可能性もあります)


■ お申し込み ≫ https://forms.gle/gTqn47taRrFJiCnG8

5月4日(土)午前8時まで参加フォーム(↑)か QRコードから お申込みをお願いいたします。

※前日中にZoomのパスコード等を、ご記入いただいたメールアドレスにお送りします。5月3日(金)以降に申し込まれた方には当日の開始時間前までにお送りします。

※お申込み後、受付完了メールが届かない場合は、いちど迷惑メールフォルダのご確認をお願いいたします


■ ご喜捨 ≫ https://sukhi-hotu.blogspot.com/2020/01/support.html
チャンディマ長老(Paṭisota)の活動や衣食住薬にお布施されたい方は、通信欄/お名前のあとに「お布施(オフセ)」とご記入の上、お振込みお願いいたします。
お名前とともにチャンディマ長老にお届けいたします。


■ Zoomによるオンライン開催になります。
よろしければ「ビデオ・オン」でご参加
いただけますようお願いいたします。


みなさまのご参加をお待ちしております。

生きとし生けるものが幸せでありますように


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チャンディマ・ガンゴダウィラ長
Bhante Gangodawila Chandima

スリランカ国立スリジャヤワルダナプラ大学で学士号(優等学位)を取得。最優秀賞。博士号を取得。カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンに従事し、ヴィクトリア大学で特別研究員を務める。現在カナダを中心に、イギリス、アメリカ、マレーシア、タイ、インド、スリランカの大学や寺院で講義や法話をおこなっている。日本でもオンライン法話会を開催。タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学発行『国際仏教ジャーナル誌』の英語エディター。

◎ ブログ:https://patisota.blogspot.com/
◎ 法話Youtube(英語):https://www.youtube.com/patisota
◎ Facebook:https://www.facebook.com/patisotaorg
◎ 電子書籍:https://sukhi-hotu.blogspot.com/2019/07/ven-chandima.html



生きとし生けるものが幸せでありますように