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2024/12/14

こころの波『こころの平穏〈ウペッカー〉:偏見を超え、客観的に見る智慧』より

 

おわりに こころの波

 


こころは、海の波ように絶えず変化し続けています。


日常のちょっとした出来事や誰かに言われたひとことが、こころに小さな波紋を呼ぶこともあります。


ストレスや悩み、未来への不安、後悔といったネガティブな感情の波もあれば、社会のプレッシャーや人間関係のトラブルなど荒波のようにこころが激しく動揺することもあるでしょう。


そのときそのとき、さまざまな要素が複雑に絡み合ってこころに影響を与え、感情の波が押し寄せてくるのです。

 

こころの波は、誰しもが経験する自然な現象です。


大切なのは、この波を恐れるのではなく、気づいて受け入れることです。


恐れたり、抑え込んだり、つらい感情に打ちのめされるのではなく、「こころがいま、どのような状態にあるのか」ということにただマインドフルに気づき、客観的に観察することです。


そうすることで、こころの平穏「ウペッカー」が育っていくのです。


「おわりに こころの波」より

『こころの平穏〈ウペッカー〉~偏見を超え、客観的に見る智慧』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】




生きとし生けるものが幸せでありますように

2024/12/08

【新刊】こころの平穏〈ウペッカー〉:偏見を超え、客観的に見る智慧

 

🔸偏見や先入観、固定観念のフィルターを外し、ものごとをありのままに観るために欠かせない「平穏なこころ〈ウペッカー〉」を育てるには?


『こころの平穏 〈ウペッカー:Upekkhā〉~偏見を超え、客観的に見る智慧』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老〔著〕が刊行されました。

よろしければ、ぜひご一読ください。

こころの平穏〈ウペッカー〉~偏見を超え、客観的に見る智慧
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


◇ ◇ ◇ ◇ 


目 次


はじめに 感情のジェットコースター


第1章 こころのバランス「ウペッカー」

 誰がウペッカーを実践するのか?

 「客観的に観る」とは?

 「身体の痛み」は「私の痛み」?

 執着のないこころ

 部分ではなく、全体的に


第2章 「中立」のこころ

 タトラマッジャッタター(中捨)

 こころの偏り

 「好き・嫌い」は一時的なもの

 バランスを保つ

 価値判断を超える

 「中道」の発見


第3章 なぜ、ウペッカー(捨)が大切なのか?

 理由① 8つの現象に振りまわされないため

 理由② 「平等のこころ」を育てるため

 理由③ 中道(八正道)を歩むため


第4章 ウペッカーの育て方

 1 インテグリティ(誠実さ)

 2 信頼

 3 こころを鍛える(瞑想)

 4 心身を調える

 5 自分と他人を理解する

 6 業(kamma)を理解する

 7 ヴィパッサナー(vipassanā)の見方

 8 こころの自由

 気づき

 ウペッカーは解放(解脱)へのカギ


第5章 Q&A

 ウペッカーを実践するにあたって

 「ウペッカー」と「無関心」


おわりに こころの波


著者紹介


◇ ◇ ◇ ◇ 


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学・哲学部の助教授。
タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学仏教研究所刊行『国際仏教ジャーナル誌』の編集委員。
カナダのビクトリア大学・宗教社会研究センターの元研究員。
フィリピン、マレーシア、シンガポール、インドネシア、日本、アメリカ、カナダの大学や寺院で、講演、法話、瞑想リトリートをおこなっている。


2024/09/28

ネガティブな思考からの解放 『正思惟〈正しい思考〉欲・怒り・害意の手放し方―八正道② 』

 


人は知らず知らずのうちにネガティブな思考パターンに囚われてしまうものです


怒りや嫉妬、競争心、不安、恐怖、落ち込みといった思考や感情は、自分を苦しめるだけでなく、周りの人にも悪い影響を与えます。


そこで、「正しい思考(正思惟)」を実践していくことで、これらネガティブな思考に気づき、思考を管理できるようになるのです。


「正しい思考(正思惟)」は人生の羅針盤であり、生き方そのものです。


日々、思いやりや慈しみ、施し、理解、智慧に基づいた思考を選択し、実践することによって、思考が清らかになっていくでしょう。


その結果、より安穏で幸福な人生を送り、こころを悩ませている悩みや不満、苦しみは消えていくのです。

 

「おわりに:ネガティブな思考からの解放」より

正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ②

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】



2024/09/22

【新刊】正思惟〈正しい思考:Sammā Sankappa〉―八正道②

 

🔸苦しみから解き放たれる道「八正道」の第2の道「正思惟(正しい思考)」

悩み苦しみを生みだす思考を手放し、こころに安らぎをもたらす「正しい思考」を育てるには?


『正思惟〈正しい思考:Samma Sankappa〉
 ~欲・怒り・害意の手放し方 ― 八正道 ②』

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老〔著〕出村佳子〔訳〕

が刊行されました。

よろしければ、ぜひご一読ください。


◇ ◇ ◇ ◇ 


目 次


はじめに:大切なこと


第1章 正しく考える(正思惟)ってどういうこと?

 

 人生の羅針盤

 「正しい見方」から生まれる「正しい思考」

 汚れた思考をキレイにする

 毎日、何を考えていますか?

 オートモードで働く欲

 欲はどこで生じるのか?

 生きる上で必要な欲

 「欲」と「怒り」のプロセス


第2章 欲は、怒りと害意の出発点


 3つの思考は本能的なもの


第3章 苦しみから解放される3つの思考


 1.「欲から離れる」思考

  欲を手放す3つの実践


 2.「怒りのない」思考

  怒りを鎮める「慈・悲・喜・捨」の力


 3.「害を与えない」思考

  怒りの思考 と 害意の思考 の違い

  無害の思考を育てるには?


 3つの正思惟/邪思惟の関係

 「正思惟」を育てるには?


第4章 「言葉」は「思考」を映し出す鏡


おわりに:ネガティブな思考からの解放


著者紹介


◇ ◇ ◇ ◇ 


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学仏教研究所刊行『国際仏教ジャーナル誌』の編集委員。

米国ロニン・インスティテュートの研究員。初期仏教経典、アビダンマ、仏教倫理を研究。

カナダのビクトリア大学宗教社会研究センター(CSRS)の元研究員。

欧米、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、スリランカの大学や寺院で、講演や法話をおこなう。日本でもオンライン法話会や瞑想会を開催。

◎ブログ:Paṭisota ▸ https://patisota.blogspot.com
◎法 話:Youtube Channel ▸ https://www.youtube.com/patisota
オンライン法話会&書籍 ▸ https://sukhi-hotu.blogspot.com/2019/07/ven-chandima.html


『正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方 ― 八正道②』




生きとし生けるものが幸せでありますように

2024/01/12

外に投影されたこころの世界│『正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① 』


外に投影されたこころの世界


この点について、もう少し説明いたしましょう。

私たちは同じものを見ているのに、なぜ違う世界を感じるのでしょうか?
同じ音を聞いているのに、なぜ違う印象を受けるのでしょうか?




それは、私たちのこころや身体、知識、経験、価値観が違うからです。個々の感覚、経験、考え方によって、ものごとのとらえ方が異なるのです。


たとえばバラの花を見たとき、あなたはどんな気持ちになりますか?

嬉しいですか? 悲しいですか? 美しいと感じますか? イヤだと感じますか? それとも何も感じませんか? 


人によってバラの花にたいする気持ちはさまざまです。それはバラの花が、あなたにとってどんな意味や価値観を持つかによって決まります。

バラの花が好きな人は、喜びを感じるかもしれません。嫌いな人は、イライラするかもしれません。トゲに刺さってケガをしたことがある人は、嫌悪感を持つかもしれません。バラの花に興味がない人は、何も感じないかもしれません。


このように、同じものを見ても感じ方やとらえ方、見方は人それぞれです。バラの花にたいする気持ちや感情が異なるからです。ですから同じものを見ても、それぞれ見方は違うのです。


第2章 なぜ、ありのままに見られないのか? より

正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉
ありのままに見る智慧―八正道 ①

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① チャンディマ長老

2024/01/08

はじめに:りんごは赤い?│『正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① 』


あなたは「自分の見方が正しい」と思いますか?


たとえば、あなたは「りんごが赤い」と思っています。でも、となりの人は「りんごは青い」と言っています。

あなたは自分の見方が正しいと思いますか? となりの人の見方が正しいと思いますか?

それとも、どちらも正しいと思いますか? 間違っていると思いますか? 

自分の見方が他人の見方と違うとき、どう感じますか? 

正しい見方――正見――とは、どのようなものでしょうか?

正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ① チャンディマ長老


この本では、正しい見方「正見」について学んでいきます。「正見」を理解するために、主に以下のポイントをお話いたします。


まず、「正見とは何か」についてお話します。正見とは、ものごとの本質や真理をあるがままに見ることです。この正見によって、苦しみから解放されることができるのです。


それから、「正見をさまたげるもの――〈見〉と〈邪見〉」について解説します。正見をさまたげるものとはどのようなものでしょうか?

それには偏見や先入観、主観などがあります。これは自分の経験や知識、感情、欲、希望、願望、好き嫌いなどによって、ものごとを判断したり決めつけたりすることです。この「見」や「邪見」があることで、ものごとの本質や真理が見えなくなり、誤った見方をしてしまうのです。


最後に、「正見を育てる方法」についてお話いたします。

実際に実践することにより、偏見や先入観、主観(邪見)が少しずつ取り除かれ、ものごとの本質や真理を見抜けるようになっていくでしょう。


それでは、一緒に学んでいきましょう。

 

「はじめに:りんごは赤い?」より


正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉
ありのままに見る智慧―八正道 ①

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ①  ありのままに見る智慧│チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】

2024/01/06

【新刊】正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉―八正道 ①

 

苦しみから解き放たれる道「八正道」の要となる「正見(正しい見方)」とは?

・正見とはどのようなものか?
・正見を妨げているものは何か?
・正見の育て方

正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉― 八正道 ①』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老〔著〕出村佳子〔訳〕

新刊(電子書籍が刊行されました。よろしければ、ぜひご一読ください。


◇ ◇ ◇ ◇ 

 目 次


   はじめに りんごは赤い?


 第1章 苦しみから解放される道「八正道」

4つの真理が教えてくれること

8つの正しい道――八正道

中 道

「正見」の2つの役割

 

 第2章 なぜ、ありのままに見られないのか?

外に投影されたこころの世界

ありのままに見るために欠かせないこと

 

 第3章 見方はどのように生まれるのか?

見方が苦しみを生み出すプロセス

落ち着きのこころ「ウペッカー」

 

 第4章 正見とは?

太陽のように明るく照らす「正見」

「正見」は八正道のタネ

誤った見方に気づく

 

 第5章 進むべき道を示す地図とコンパス

見方を超える「No views」

歪んだ認知から離れる

「道」を歩むために――正しい判断力

なぜ、見方に執着してしまうのか?

 

 第6章 苦しみを引き起こす「邪見」

常住論と断滅論

62種の邪見

6人の思想家たち

 

 第7章 正見の実践

   ①10項目の正見

   ②四聖諦の正見

   因果法則としての四聖諦


 第8章 正見は八正道のかなめ

   他の道をサポートする正見

   見方への執着を捨てれば、苦しみはない

   「善」のほうへ

 

 おわりに 智慧の眼で見る


 著者紹介


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

12歳のとき出家。スリランカの国立スリジャヤワルダナプラ大学で学士号(優等学位)を取得。最優秀賞受賞。博士号を取得。
カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンを務め、ヴィクトリア大学で教鞭を執る。
現在、欧米、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、スリランカの大学や寺院で、講演や法話をおこなう。
日本でもオンライン法話会や瞑想会を開催。
タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学発行『国際仏教ジャーナル誌』の英語エディター。

◎ブログ:Paṭisota ▸ https://patisota.blogspot.com
◎法 話:Youtube Channel ▸ https://www.youtube.com/patisota
オンライン法話会&書籍 ▸ https://sukhi-hotu.blogspot.com/2019/07/ven-chandima.html



正見〈正しい見方:Sammā Diṭṭhi〉
ありのままに見る智慧―八正道 ① 




2023/08/05

【新刊】喜び〈Mudita〉 ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放し方


ブッダが教えた「喜びのこころ」とは?

(電子書籍が刊行されました。

喜びと充実感がこころに広がりますように😊🙏

よろしければ、ぜひご一読ください。





あなたは、他人の幸せや成功を素直に喜べますか?
もしそうだとしたら、あなたは幸せな人です。

しかし一般的に、多くの人は周りの人の幸せを見ると、どこかで嫉妬や不満、いらだちを感じてしまうものです。これは誰のこころにも潜んでいる苦しみをもたらすネガティブな感情です。

 

嫉妬は、自分のこころを貧しくし、不安や恨みを引き起こします。人間関係は悪くなり、対立や孤立が生まれます。嫉妬は苦しみを生み出すのです。

 

一方、他人の幸せを喜ぶことは、自分のこころを豊かにし、感謝や慈悲の気持ちを育てます。人間関係も良好になり、信頼や協力が生まれます。当然ストレスや不安は減っていくでしょう。

 

この本では、ブッダが教えた喜びの育て方嫉妬の対処法実践するためのヒントをわかりやすく紹介しています。

自分に合うものを選び、できるところから実践してみるとよいでしょう。

 

こころにわき起こってくる嫉妬に上手に対処し、喜び(muditā)を育てることによって、こころに穏やかさが広がるのが実感できるでしょう。 


「他人の幸せを喜べば、自分も幸せになる」――この本が、そんなシンプルで深い智慧を見いだす1冊になれば幸いです。

 

 (「はじめに:ブッダが教えた喜び〈muditā〉」より)

 

目 次


はじめに ブッダが教えた喜び〈muditā〉


第1章 幸せをもたらす4つのこころ


第2章 2つの喜び

ピーティ(pīti)

ムディター(muditā)


第3章 他者の幸せを喜ぶ「ムディター」

人の幸せを喜べない?

なぜ、ムディターを育てるのか?


第4章 喜びを奪う嫉妬

嫉妬は怒りの仲間

なぜ、嫉妬が生まれるのか?

嫉妬は似たもの同士のあいだで生まれる

嫉妬の2つの顔


第5章 嫉妬への3つの対処法

1 正見で「業(kamma)」を理解する

2 人は皆それぞれ――長所を活かす

3 嫉妬を手放す4つのステップ


第6章 喜び(ムディター)の瞑想

基準点は「自分」

喜び(ムディター)の瞑想対象は?

ライバルの成功を喜ぶと、こころがラクになる


第7章 喜びを感じる練習――日常生活の中で

自分には見えないところ

小さな喜びを見つける

他人の人生を基準にしない

人間性を高める材料


おわりに:他者の幸せを願う智慧


著者紹介


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

12歳のとき出家。スリランカの国立スリジャヤワルダナプラ大学で学士号(優等学位)を取得。最優秀賞受賞。博士号を取得。
カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンを務め、ヴィクトリア大学で教鞭を執る。
現在、欧米、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、スリランカの大学や寺院で、講演や法話をおこなう。
日本でもオンライン法話会や瞑想会を開催。
タイ国立マハーチュラロンコーンラージャヴィドゥャ大学発行『国際仏教ジャーナル誌』(査読付き)の英語エディター。

◎ブログ:Paṭisota ▸ https://patisota.blogspot.com
◎法 話:Youtube Channel ▸ https://www.youtube.com/patisota
オンライン法話会&書籍 ▸ https://sukhi-hotu.blogspot.com/2019/07/ven-chandima.html







2023/05/24

『ヴィパッサナー瞑想の教科書:マインドフルネス 気づきの瞑想』新装版で再刊!

   


拙訳書刊行のお知らせです。

ヴィパッサナー瞑想の教科書:マインドフルネス 気づきの瞑想

 バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ【著】 出村佳子【

が徳間書店より、新装版で再刊されます


ヴィパッサナー瞑想の実践入門書として、

米国で出版されて以来、20年以上にわたって読みつがれ、

世界24カ国語に翻訳されているベスト & ロングセラー。


仏教の知識がなくともわかる平易な言葉で、

ヴィパッサナーを実践するために必要な情報を余すところなく伝えるものです。


ジョン・カバット・ジン(マサチューセッツ大学医学部名誉教授)や

ラリー・ローゼンバーグなど多くの瞑想指導者、実践者が絶賛する名著。


『マインドフルネス:気づきの瞑想』(サンガ/絶版)の訳を見直し、

再刊行するものです。


ヴィパッサナー瞑想に興味を持ったら、まずは手にしてほしい一冊です。

(紹介文より)


よろしければ、書店等でお手に取っていただければ幸いです。


・・・・・・・・・・・・・・・


バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ

12歳のときスリランカのマランデニアで出家。1947年、20歳のときキャンディで具足戒を受けて正式な僧侶(比丘)になる。ガンパハのヴィディヤセーカラ・ジュニアカレジ、ケラニアのヴィディヤランカーラ・カレジ、コロンボのブッディスト・ミッショナリー・カレジを卒業。その後インドに渡り、マハーボーディ・ソサエティで5年間伝道活動。1973年から1988年までアメリカ大学で仏教僧として務める。アメリカ大学で哲学博士号取得。1982年、ウェストバージニア州(シェナンドーバレー近郊)の森林に僧院と瞑想センター「バーワナー・ソサエティ」をマシュー・フリックステインと共に設立。



生きとし生けるものが幸せでありますように



2022/04/10

こころの栄養 ―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉:ありのままに見る智慧


心にとって何が〈栄養〉になり、何が〈害〉になるのか?
心に何を摂り入れ、何を避けるべきか?
生き方を、みずから清らかに創造していく智慧



私たちが毎日食べている食べ物には、身体を健康にする栄養もあれば、健康を害し、病気を招く食べ物もあります。

心も同じです。心を育て、幸せにする栄養もあれば、心を害し、苦しみをもたらす毒もあるのです。

そこで、「何を摂り、何を摂らないか」「何を食べ、何を食べないか」ということが重要になります。

ブッダが教えた「心に摂り入れるべき栄養」を理解することで、私たちは自分の生き方を清らかに創造していくことができるのです。

(本文より)

2021/05/08

セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方

 


セルフケア:ブッダが教えた〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】
が刊行されました。
よろしければ、どうぞご一読ください。


悩みや苦しみ、ストレスから解放されるために、本当に必要なことは何か?

ブッダは、日常生活でできる〈心〉と〈言葉〉と〈身体〉のととのえ方を教えられました。これを理解し、実践することで、心は軽くなり、幸せになっていくでしょう。


目 次

はじめに:ブッダが教えた「自分と他者のまもり方」

思いやり


第1章 まもられている人・まもられていない人

まもられていない人
まもられている人
そのとおりです! ブッダの承認
・気づきのチカラ
・24時間/365日のプロセス


第2章 ブッダが教えた「セルフケア」とは?

◇ 心〈思考〉のケア

「欲」から心をまもる
「怒り」から心をまもる
「邪見」から心をまもる


◇ 口〈言葉〉のケア

「ウソ」から言葉をまもる
「悪口」から言葉をまもる
「傷つける言葉」から言葉をまもる
「むだ話」から言葉をまもる


◇ 身体〈行動〉のケア

「いのちを奪う行為」から行動をまもる
「取る行為」から行動をまもる
「みだらな行為」から行動をまもる


◇ 一切処のケア


第3章 依存しあう「心」と「身体」

「自己」の本当の姿

Attarakkhita Sutta(自らまもる経)

著者紹介


■著者紹介

テーラワーダ仏教長老。スリランカの国立スリジャヤワルダナプラ大学で、学士号(優等学位)を取得。最優秀賞。博士号を取得。カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア大学で4年間、仏教チャプレンを務め、さらにヴィクトリア大学で教鞭を執る。現在、カナダのオタワ・テーラワーダ・ブッディストヴィハーラに在住。カナダを中心に、イギリス、アメリカ、マレーシア、タイ、スリランカの大学や寺院で、講義や法話をおこなっている。

2021/01/15

身体の苦しみの手放しかた:輪廻からの解放へ:「ナンディウィサーラ経」


老いや病気、痛み、死など、さまざまな苦しみをもたらす私たちの身体。その苦しみを乗り越える方法とは?

身体を有効に使い、苦しみを解き放つ〈気づき〉と〈智慧〉の実践。


『身体の苦しみの手放しかた:輪廻からの解放へ:ナンディウィサーラ経』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)が出版されました。


身体があるかぎり、老いや病は私たちにいつでもつきまとい、苦しみをもたらします。

どんな人も、1日1日歳をとり、「老い」ていきます。

かぜをひいたり、熱が出たり、あちこち痛んだりなど「病気」になることもあります。ケガをすることもあります。

最終的に、身体は壊れます。心臓が止まり、呼吸が止まり、機能がすべて停止します。これが、「死」というものです。

老いて、病気になり、死を避けることは、だれにもできません。これらはどこから生じるのでしょうか?

身体です。すべて身体から生じるのです。

では、この身体とどのようにつきあっていけばよいのでしょうか? 身体がもたらす苦しみから逃れることはできるのでしょうか?(本文より) 


 ■ 目 次 


はじめに 「老い・病気・死」をもたらすもの


第1章 どうすれば、身体の苦しみから逃れられるのか?:ナンディウィサーラ神の問い

身体の「4つの車輪」

身体の「9つの門」

欲に結ばれている

泥土から生じた身体

どうすれば、ここから脱出できるのか?


第2章 苦しみからの脱出

綱と革紐を断ち切る

欲と貪りを断ち切る

渇愛を根もとから引き抜く

苦しみから脱出できる


第3章 身体の苦しみの手放しかた:仏教の「身体へのアプローチ」

身体への執着から離れる

身体を有効に使う

身体を「気づき」の対象にする


第4章 互いに依存し合う「心」と「身体」

心と身体(五蘊)のはたらき

身体の苦しみを解き放つ


Nandivisāla Sutta (ナンディウィサーラ経)

著者紹介


■著者紹介

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

プロフィールと書籍はこちら(画像クリック)でご覧いただけます。


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老の電子書籍「Sukhi Hotu出版」

※本書は、2020年2月17日にカナダのオタワで開催された、チャンディマ・ガンゴダウィラ長老による法話 「Releasing the Rebirth Body (yātrā): A Guide to Buddhist Soteriology | Nandivisāla Sutta」の日本語訳(初出『Patipadā パティパダー』誌、2020年6月号から9月号連載)に、カルガリーで開催された法話「The Four Applications of Mindfulness (Satipaṭṭhāna) 」をあわせ、新たな一冊として翻訳刊行したものです。