老いや病気、痛み、死など、さまざまな苦しみをもたらす私たちの身体。その苦しみを乗り越える方法とは?
身体を有効に使い、苦しみを解き放つ〈気づき〉と〈智慧〉の実践。
『身体の苦しみの手放しかた:輪廻からの解放へ:ナンディウィサーラ経』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)が出版されました。
身体があるかぎり、老いや病は私たちにいつでもつきまとい、苦しみをもたらします。
どんな人も、1日1日歳をとり、「老い」ていきます。
かぜをひいたり、熱が出たり、あちこち痛んだりなど「病気」になることもあります。ケガをすることもあります。
最終的に、身体は壊れます。心臓が止まり、呼吸が止まり、機能がすべて停止します。これが、「死」というものです。
老いて、病気になり、死を避けることは、だれにもできません。これらはどこから生じるのでしょうか?
身体です。すべて身体から生じるのです。
では、この身体とどのようにつきあっていけばよいのでしょうか? 身体がもたらす苦しみから逃れることはできるのでしょうか?(本文より)
■ 目 次
はじめに 「老い・病気・死」をもたらすもの
第1章 どうすれば、身体の苦しみから逃れられるのか?:ナンディウィサーラ神の問い
身体の「4つの車輪」
身体の「9つの門」
欲に結ばれている
泥土から生じた身体
どうすれば、ここから脱出できるのか?
第2章 苦しみからの脱出
綱と革紐を断ち切る
欲と貪りを断ち切る
渇愛を根もとから引き抜く
苦しみから脱出できる
第3章 身体の苦しみの手放しかた:仏教の「身体へのアプローチ」
身体への執着から離れる
身体を有効に使う
身体を「気づき」の対象にする
第4章 互いに依存し合う「心」と「身体」
心と身体(五蘊)のはたらき
身体の苦しみを解き放つ
Nandivisāla Sutta (ナンディウィサーラ経)
著者紹介
■著者紹介
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila
プロフィールと書籍はこちら(画像クリック)でご覧いただけます。
※本書は、2020年2月17日にカナダのオタワで開催された、チャンディマ・ガンゴダウィラ長老による法話 「Releasing the Rebirth Body (yātrā): A Guide to Buddhist Soteriology | Nandivisāla Sutta」の日本語訳(初出『Patipadā パティパダー』誌、2020年6月号から9月号連載)に、カルガリーで開催された法話「The Four Applications of Mindfulness (Satipaṭṭhāna) 」をあわせ、新たな一冊として翻訳刊行したものです。