感情の波にのみ込まれず、感情を上手に管理していく、心の育て方。
社会の中で幸せに生きるために、私たちがすべきこととは?
私たちはさまざまな感情や気持ちで毎日をすごしています。うれしいときもあれば、落ち込むときもあり、楽しいときもあれば、悲しくなるときもあり、いやな気持ちや不安な気持ちになるときもあるでしょう。
みなさんは、こうした感情に気づいているでしょうか?
気づかずに、感情を野放しにしておくことは、危険なことです。もし不安や落ち込み、後悔、憎しみ、嫉妬など暗い感情をそのまま放置しておけば、それにとらわれ、いつのまにか心の病気になってしまう可能性がありますから。
そこで、このさまざまな感情――喜怒哀楽――にとらわれず、押し流されないために、私たちは何ができるのでしょうか? どうやって感情を扱っていけばよいのでしょうか? また、感情の揺れや浮き沈みにどう対処すればよいのでしょうか?
本書では、だれもが抱えている「感情の波」についてお話いたしましょう。
〈目 次〉
はじめに 感情の浮き沈み
第1章 日常生活をチェックする
なぜ、気持ちはしょっちゅう変わるのか?
はじめに 感情の浮き沈み
第1章 日常生活をチェックする
なぜ、気持ちはしょっちゅう変わるのか?
①ブッダの教えに基づいた生き方
・五戒(pañca sīla)を守っているか?
・五戒は「自分の意志」で守るもの
・幸せな人間関係を築く「Sigālovāda Sutta」
・毎日を穏やな心ですごす
②マインドフルネス(気づき)と正知の実践
・気づき(sati:サティ)
・気づき(sati:サティ)
・正知(sampajañña:サンパジャンニャ)
・気づきのバランス
③感情に対処するための心のあり方――精進
第2章 感情の荒波から離れた心の穏やかさ
感情のストレスから心を解き放つ
著者紹介
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〈著 者〉
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila
※本書は『Patipada』誌で連載したものに、さらにチャンディマ長老にお伺いして練り直したものです。