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Google社の研修でも採用され、関連書籍も多数出版されている”マインドフルネス”。ビジネス書・啓発書問わず、近年ブームとなっています。そんな”マインドフルネス”を子育てに活かしている国、『子供幸福度』世界一のオランダ発の子育て本『親と子供のためのマインドフルネス』からポイントをまとめてみます。
★なぜ、今”マインドフルネス”が子供たちにも必要なのか?
では、大人の世界で取り入れられている考え方、エクササイズである”マインドフルネス”が、今子供の世界でも必要なのか。著書の中でエリーンはこんな風に書いています。
近年、ストレスが発育中の子どもの脳に有害な影響をもたらすことが確認されています。そのため、マインドフルネスがますます必要とされているのです。マインドフルネスのトレーニングは、学習環境の向上やリラックスするためだけに、オプションとして付け加えるものではありません。マインドフルネスは、最適な学習と感情のバランスを保つために欠かせないトレーニングです。 過度のストレスによる悪影響から、発育過程にある脳を守ってくれるのです。
マインドフルな状態でいると、能力が向上します。 「神経系や脳が発達過程にあり、ストレスの悪影響を敏感に受けやすい子どもに、よい効果がある」との科学的な証拠が増加しているのです。 子どもは、まさに「いま」の瞬間に生きています。 過去や未来にこころを奪われることは、それほどありません。 自然に「いま」にいるのです。そこで、私たち大人にできる最も重要なことは、子どもが持っているこの「自由なこころ」と「いまにいる」という自然な性質を損なわずに、その性質を強め、育てることです。
★子どもとできる面白いエクササイズをちょっと紹介♪
詳しくは本を読んでいただくのが一番ですが、いくつか基本的でこどもとすぐできるおもしろいエクササイズをご紹介します。
「カエルのエクササイズ」「火星人になってみる」「リミットはどこ?」「気分の体温計」といった楽しいタイトルのエクササイズは、ワクワク感とやる気を引き起こしてくれます。子供と一緒に冥想を分かち合いたいと思っていた人にも新鮮なインスピレーションを与えてくれると思います。
①カエルのエクササイズー呼吸に注意を向けるー
注意を呼吸に向けるためのエクササイズです。必要なのは親と子供が静かに一緒に座れる場所だけ。「カエルさんになってみよう。カエルさんはジャンプすることもできますが、今はただ静かに座っています。カエルさんのおなかが少し膨らんで、へこんで、ふくらんで、へこんで・・・呼吸に注意を向けてみましょう」。ヨガなどでも実践されている誘導瞑想、呼吸法をこどもたちも楽しめるようにしたものです。
②わたしのこころの天気ー自分の心の状態に気づくー
こどもに楽に座ってもらい、目を軽く閉じてもらいましょう。少し時間をとって、心の中を見つめてみましょう。どんな天気ですか?すっきり晴れていますか?雨が降っていますか?それともどんより曇っていますか?どんな天気か感じれたら、こどもたちに教えてもらいましょう。そして、その天気と一緒にいて感じてみましょう。こんな絵を見せながら、こころの天気を教えてもらうのもいいかもしれませんね。余談ですが、私の英語のクラスの子供たちにもよくこの「こころの天気」エクササイズをやりますが、みんなうれしそうに”Sunny!””Rainy…I am tired..."と答えてくれますよ!③悩みごとの小さな箱ー悩みの静め方ー
箱をひとつ用意します。子供と一緒にその箱をステキに飾り「悩みごとの箱」を作りましょう。夜寝る前に、こどもに何か心にひっかかっていることはないか聞いてみましょう。「心配なことはない?」「悩んでいることはない?」でてきたら、その悩みを小さな箱の中にいれて、ふたを閉め、部屋のどこか棚の上において眺めてみましょう。そうすることでこどもたちはもう悩みは心の中にはなく、箱の中に入っているのだ、と見ることができます。
★親子で取り組もう”マインドフルネス”!!
子育ては嵐のようです。次から次に波がやってきて、行く先もわからないまま、その波に乗り続けなければいけません。そんな嵐のさなか、ぜひ自分自身の「今の瞬間」に気づき、「今ここ」にとどまる、感じるということを実践してみてください。子供の笑顔を見、はしゃぐ声を聴き、一緒に外にでて暖かな日差しとやわらかい風を感じてみましょう。
評価や価値判断を入れたり、無視したり、日常生活のプレッシャーにこころを奪われたりすることなく、今の瞬間に”生きる”ことです。-中略ー「いま、自分になにが起きているか」ということに気づくことで、こころにエネルギーをたくわえられます。注意深く、おだやかに「いまにいる」ことによって、自分や子供への姿勢が変わるだけではなく、行動も変わっていくのです。出典:親と子どものためのマインドフルネス
オムツを替える時は、オムツの感触、赤ちゃんの肌の温もり、表情のひとつひとつに気づいてみます。散歩をする時は、手を握る小さな手の柔らかさ、ママの半分ほどの歩幅、楽しそうにお話しする子供の声に気づいてみます。「心ここにあらず」ではなく、「心を込めた」時を過ごしてみる。そんな「マインドフルな時」を、日常生活に散りばめてみませんか。 出典:allabout.co.jp
みなさんの「今ここ」がすばらしい瞬間で満たされますように!