「7つの悟りの要素〈七覚支〉」より
精進覚支(Viriya-Sambojjhanga)の栄養素
①始める努力、②継続する努力、③困難を乗り越える努力、これらが「精進覚支」を育てるために必要な要素です。
これら3つの要素をありのままに観察し(如理作意)、多く実践することによって、精進覚支が生まれます。
さらには完成へと導いてくれるのです。
②続ける努力(Nikkamadhātu)
次に、続ける努力です。パーリ語で「nikkamadhātu(ニッカマダートゥ)」といいます。
Nikkamadhātu とは、続けること、継続することです。
これは1番目の「行為を始めること、開始すること」よりも、むずかしいステップになります。
私たちは、ものごとを始めることはできます。
「よし、やってみよう」というやる気があれば、始めることはできるものです。
これまでやったことのないことでも「やろう」と決めさえすれば、始めることはできるでしょう。
しかし、多くの方にとって大きな問題は、一貫して続けることです。
実践を始めましたが、努力が続きません。
「善行為をしよう」と決めて始めたものの、これまでの生き方に引きずられてしまうのです。
「戒律を守ろう」「仏道を歩もう」などと頭の中で考えますが、実際には前の生き方を変えることがなかなかできません。善行為をしたくないし、戒律を守りたくないし、瞑想をしたくない……。好きなアーティストの音楽を聴いていたいし、遊びたいし、インターネットをずっと見ていたい……。
このように欲に引きずられてしまうのです。
そのため、精進のエネルギーが出ず、前に進むことができません。
やがて行き詰まり、途中で投げ出して、やめてしまうのです。
そこで、ここで必要なのが、始めたことを継続する力です。
道を歩み続ける力が必要なのです。
これは、「始めること」よりも大きな努力が必要です。
「続けること」は、精進覚支のために欠かせない要素なのです。
『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉
ありのままに見る智慧』より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā

