スリダンマーナンダ長老(著)「仏教と政治」より
ジャータカ物語のダサ・ラージャ・ダンマに、「善い統治者の10の徳」が説かれています。この10の項目は、今日になっても、国を平和に統治しようとする統治者に当てはまります。
① 寛大で、自己中心的ではないこと
② 高い道徳性を保っていること
③ 国民の幸福のために自らの楽しみを進んで犠牲にすること
④ 正直で、誠実であること
⑤ 親切で、やさしくあること
⑥ 国民の模範となるべく質素な生活を送ること
⑦ 憎しみを持たないこと
⑧ 暴力を振るわないこと
⑨ 忍耐があること
⑩ 世論を尊重し、平和と繁栄を促進すること
お釈迦様は、このように強調されました。
「統治者は道徳を守り、公の権力を国民の幸福を向上させるために使ってください」