今回は、「五蓋・七覚支の栄養」と「如理作意」についてお話いたしましょう。
まずは「五蓋と七覚支の栄養」から始めます。
栄養のことを、パーリ語で「āhāra(アーハーラ)」といいます。
アーハーラは通常、「食」や「栄養」などと訳されています。
簡単にいえば、「摂り入れるもの」という意味です。
どんな生命も、食べ物など何かエネルギーを摂りつづけなければ生きていられません。
この命を支えるエネルギーのことを、「アーハーラ」というのです。
そこで今回お話するのは、5つの障害(五蓋:pañca nīvaraṇā)と7つの覚りの要素(七覚支:satta bojjhaṅgā)についてのアーハーラです。
なぜ、五蓋と七覚支がここで一緒に取りあげられているのか、疑問に思うかもしれませんね。
それは、五蓋と七覚支は互いに関連しあっているからです……。
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チャンディマ長老 法話「五蓋・七覚支の栄養(āhāra)と如理作意」
訳:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように