2022/05/14

心は疑だらけ ⑥-7

落ち着きのない人「ほんものの恐怖とは?⑥-6」の続き

kaṅkhī vicikicchī
疑があって、心は疑問だらけ


いつでも、「本当ですか?」「どうでしょうか?」「信じられない」「嘘ついていない?」などと疑っている状態です。

わかりやすくいえば、本人に何も理解することができないのです。

それで、ああでもない、こうでもないなどと疑問中心の妄想で心がいっぱいになります。


この疑いを、理性的な疑いと混同してはいけません。

理性的な疑いを抱く人には、判断能力があります

データを調べて、真偽を自分で決めるのです。

ひとには理性的な疑いが必要です。


ここで言う「疑」は不善心所で、理解能力もないし、理解しようとする努力もしません。

「何を言っているのかさっぱりわかりません」という状態に、いつでも止まるのです。

このような性格の人も、出家して孤独生活になったら、わずかな出来事に遭遇しても恐怖感に襲われるのです。

(続きます)


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【目 次】ほんものの恐怖とは?
スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように


【根本仏教講義】ほんものの恐怖とは?スマナサーラ長老