ブッダは臨終前、弟子たちに次の言葉を残しました。
Vayadhammā saṅkhārā appamādena sampādetha
諸行は無常である。不放逸で精進しなさい。
「ものごとはすべて、つくられたものであり、変化し、壊れる性質のものです。
常に今の瞬間に気づき、完成するように」
という意味です。
これが、ブッダの最後のメッセージです。
いつでも不放逸で、瞬間瞬間、気づいていてください。
気づきを後回しにしないよう、気づきを失わないよう、目覚めていてください。
このように不放逸で生きることで、苦しみはなくなり、心から煩悩は消えていくでしょう。
また、ブッダはこのようにもおっしゃっています。
Appamādo amata padam
不放逸は、不死である
不放逸であるとは、不死であると。
不死とは、苦しみ(煩悩)が滅した状態のことです。涅槃のことです。
瞬間瞬間気づいている人には、苦しみ(煩悩)の終焉があるのです。
ーチャンディマ長老
2022年4月29日(金)マレーシアでの法話より
生きとし生けるものが幸せでありますように