2013/07/17

善い統治者の10の徳

スリダンマーナンダ長老(著)「仏教と政治」より

ジャータカ物語のダサ・ラージャ・ダンマに、「善い統治者の10の徳」が説かれています。この10の項目は、今日になっても、国を平和に統治しようとする統治者に当てはまります。

 ① 寛大で、自己中心的ではないこと
 ② 高い道徳性を保っていること
 ③ 国民の幸福のために自らの楽しみを進んで犠牲にすること
 ④ 正直で、誠実であること
 ⑤ 親切で、やさしくあること
 ⑥ 国民の模範となるべく質素な生活を送ること
 ⑦ 憎しみを持たないこと
 ⑧ 暴力を振るわないこと
 ⑨ 忍耐があること
 ⑩ 世論を尊重し、平和と繁栄を促進すること 


 お釈迦様は、このように強調されました。
 「統治者は道徳を守り、公の権力を国民の幸福を向上させるために使ってください」

2013/05/23

Happy Wesak Full Moon Poya Day

Wishing everyone a very peaceful Wesak Day. 
May all beings be well and happy.


To avoid all evil,
to cultivate good,
and to cleanse one's mind,
this is the teaching of the Buddhas.

Dhammapada

2013/05/16

心の平和

スリ・ダンマーナンダ長老 出村佳子訳

人類は、過去数千年のあいだに数え切れないほどの大きな戦争を起こしてきたと言われています。
戦うことは人類の特性なのでしょうか? 
何のために戦うのでしょうか? 
人間はなぜ同じ仲間である人間を殺すのでしょうか?



人類は、次から次へとすばらしい事物を発見し、発明してきました。しかし同時に、新しく発見したものを悪用してきたため、人類の種が滅亡する方向へ進んでしまったのです。


1945年8月、日本のヒロシマとナガサキに原子爆弾が落とされました。

それよりも、水素爆弾のほうが強大な破壊力をもつと言われています。科学者たちは、数百個の水素爆弾を落とせば世界が全滅する という恐ろしいことを考えています。科学の発展が何をもたらしたかを考えてください! 人間はいかに残酷で利己的になったかを理解してください!


私たちは、攻撃性という本能に従うべきではありません。
そうではなく、幸せになるために、「賢者が説く智慧の教え」に耳を傾け、道徳的な行為をおこなうべきです。


K. スリダンマーナンダ長老(著)

出村佳子(訳)


全訳文はこちらでお読みいただけます  ⇒ 「心の平和」


生きとし生けるものが幸せでありますように

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