ヴィパッサナー瞑想の実践入門書として、
米国で出版されて以来、20年以上(現在30年近く)にわたって読みつがれ、
世界24カ国語に翻訳されているベスト & ロングセラー。
まえがき Preface
私の経験では、何か新しいことを説明するときに皆さんに理解していただくための最も効果的な方法は、できるだけ易しい言葉を使うことであることがわかりました。
また、教える際に使う言葉がむずかしければむずかしいほど、さまざまな経験を持つ人にたいして柔軟に説明することがむずかしくなり、効果が少なくなってしまうことも学びました。
堅苦しい言葉を聞きたい人はいるでしょうか?
ことに何か新しいことで、日常生活とは関係がないようなことを学ぶときは、なおさらです。
堅苦しい言葉は、瞑想やマインドフルネスの実践を、通常では実践できないもののように感じさせます。
本書はこの問題に対処するものです! 日常の言葉で書かれた、単純明快な本です。
日常の言葉で書かれていますが、気づき(マインドフルネス)の真の力と、それに関連するさまざまな効果を、あなた自身で発見できるよう豊富な解説がされています。
皆さんから多くのご要望をいただき、本書を執筆いたしました。
本書は経験のある指導者や先生にアクセスしなくとも、ご自身で瞑想をするときに非常に役立つ情報源となるでしょう。
『Mindfulness in Plain English』(マインドフルネス・イン・プレーン・イングリッシュ)が一九九四年にウィズダム・パブリケーションズより最初に出版されてから二〇年〔現在三〇年近く〕が経ちました。
そのあいだに「マインドフルネス」が現代の社会や文化の多くの面――教育、心理療法、芸術、ヨーガ、医療、急速に進歩する脳科学などの分野に、ますます影響を与えています。
そして、ますます多くの人がさまざまな理由で――ストレスを軽減させるためや、心身の健康増進のため、人間関係、仕事など、人生のあらゆる面において、より巧みに、思いやりをもって、有意義に生きるために、マインドフルネスを求めています。
本書をお読みなる目的がいかなるものであれ、皆さんがこれまでにない有益な道への明確な指針を見出せることを、心より願っております。
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ヴィパッサナー瞑想の教科書:マインドフルネス 気づきの瞑想
Mindfulness in Plain English:20th Anniversary Edition
バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ(著)
Bhante Henepola Gunaratana
出村佳子(訳)
Yoshiko Demura
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生きとし生けるものが幸せでありますように