ブッダが、ソーマ長老に「琴」のたとえを使って説いた有名な教え。
「琴」のかわりに「ギター」をたとえにして教えています。チャンディマ長老
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ブッダが説いたソーナ長老への教え
ブッダが、ソーナ長老に説いた有名な教えがあります。
ソーナ長老は在家のとき裕福で、琴の名手でした。
ある日、ブッダの教えを聴き、出家しました。
以来、悟りを目指して懸命に精進し、修行に励んでいました。
凄まじい精進にもかかわらず、なかなか悟りに達しません。
その様子を見たブッダは、ソーナ長老におっしゃいました。
「ソーナよ。琴はどうすれば美しい音色を奏でるだろうか?
張りすぎた琴の弦は、美しい音色を奏でるだろうか?」
「いいえ、お釈迦様。張りすぎた弦は、美しい音色を奏でません」
「では、緩みすぎた琴の弦は、美しい音色を奏でるだろうか?」
「いいえ、お釈迦様。緩みすぎた琴の弦も、美しい音色を奏でません」
「それではソーナよ。張りすぎず、緩みすぎず、ちょうどよく張られた琴の弦は、美しい音色を奏でるだろうか?」
「はい、お釈迦様。張りすぎず、緩みすぎず、ちょうどよく張られた弦は、美しい音色を奏でます」
「ソーナよ、修行もそのようなものです。張りすぎず、緩みすぎないことが重要です」
この言葉を聞いたソーナ長老は、自分の修行が極端だったことに気づき、中道を実践しました。
その結果、ついに悟りに達したのです。