5月4日(土)に開催されたチャンディマ長老のオンライン法話会
「心はどのように働くか」のメモです。
私たちは、日常生活の中でさまざまな問題や困難に直面しています。
そんなとき、つい「あの人のせいだ......」「こんな状況だから......」と、外の要因に自分の不幸を結びつけがちです。
しかし、仏教では、
不幸を生み出しているのは、自分自身の心のあり方であり
幸せを生み出しているのは、自分自身の心のあり方である
と説いています。
自分自身の心が、自分の人生(幸・不幸)を形づくっているのです。
私たちは誰でも、瞬間瞬間、さまざま経験をしています。
たとえば、何かや誰かを見たときのことを考えてみましょう。
まず、目で何かを見るという経験をします。
見たものについて知るという経験をします。
知ったものについて考える/判断するという経験をします。
好きなものには「もっと見たい」、嫌いなものには「嫌だ、もう見たくない」という経験をします。
こうしたこと一つ一つが業(kamma)となり、人生を形づくっているのです。
みなさんは、今日、朝起きて「今日はオンライン法話会に参加する」ことを選択しました。
そういう心(意)をつくりました。
法話を聴くことは善行為になります。
「清らかなこころで善行為をおこなえば、幸せになる」とブッダはおっしゃいました。
これは法則なんです。
では、朝起きたときの自分と、いま法話会に参加しているときの自分は同じでしょうか?
違うと思います。
感じていることも、考えていることも、違うと思います。
朝起きたときから今まで、無数の経験をしています。
そのなかには善もあり、不善もあるでしょう。
私たちは1日のなかで膨大な量の経験をし、膨大な量の業をつくっています。
それが自分の人生の幸や不幸をつくっているのです。
心には非常にパワフルなエネルギーがあります。
それをどのように使うかは自分次第です。
自分次第で、「幸せ」をつくることもできますし、「不幸」をつくることもできるのです。
チャンディマ長老
「心はどのように働くのか?」(5月4日)オンライン法話会より
生きとし生けるものが幸せでありますように