「第4章 我(attā)から無我(anattā)へ」より
このように、生老病死など輪廻の苦しみについて考えると、
「なんとかしなければ!」と、緊迫感をおぼえるでしょう。怖くなるのです。
たとえば、みなさんの家に火がつき、火事になったら、すぐに家から飛び出しませんか?
危険だとわかったら、次にとる行動は変わるはずです。
輪廻の危険や苦しみを、みずから感じることができれば、その苦しみから逃れたい、脱出したい、と思うのではないでしょうか。
幸い、ブッダはその逃れる道を教えられました。
その道とは、善行為や瞑想、気づき、八正道などを実践して、心を清らかにすることです。
輪廻の危険を理解した人は、その苦しみから逃れる道を歩み始めるでしょう。
第4章 我(attā)から無我(anattā)へ
『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』より
Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā

