幸せになる思考(第3章 言葉と思考)
正しい思考の3番目は、「害を与えない思考」です。他者をいじめたり、傷つけたり、虐待したりしないことです。
いじめやパワハラは、学校や大学、会社などどこでも大きな問題となっていますね。人はさまざまなやり方で知らないうちに誰かをいじめているのです。
たとえば「自分はいつもトップでありたい」とか「社会的地位を誇示したい」といった気持ちが働いて、他人を貶しめようといじめるかもしれません。
社会には強い者が弱い者を支配するという構造が、いまだにあるのです。
そのような中、「弱い生命をいじめない人」は、優れた人格を持っていると言えるでしょう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そこで、これら「離欲の思考」「怒りのない思考」「害を与えない思考」など正しい思考(正思惟)が働いているとき、私たちは正しい言葉(正語)を実践することができます。
思考が正しく清らかですから、問題を引き起こす悪い言葉(邪語)を発することはないでしょう。
「幸せになる思考:第3章 言葉と思考」より
『正語〈正しい言葉:Sammā Vācā〉
~幸・不幸をつくる言葉の法則 ― 八正道➂』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】
Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā


 
 
