2025/11/02

執着のないこころ『ウペッカー - こころの平穏:偏見を超え、客観的に見る智慧』より

 


執着のないこころ


そこで、自分に何かが起きたとき、

誰かに何かをされたとき、誰かに何かを言われたとき、

いま世の中で起きていることを見るとき、

どんなことも、どんな出来事も、

できるだけ自分の感情や主観を入れないよう、

客観的に観るようにしてください。

このようにして、ものごとに執着しないこころが育っていくのです。


執着は、苦しみをもたらします。

仏教では、苦しみの原因は執着にあると説いています。


モノや出来事、人にたいして執着すると、

それを失うことを恐れ、

不安や怒りなどネガティブな感情が生まれてきます。

それで苦しみを感じてしまうのです。


客観的にものごとを観、ウペッカーがあれば、

こころは執着の苦しみから解放され、平穏になるでしょう。


『こころの平穏 - ウペッカー〈upekkhā〉
 偏見を超え、客観的に見る智慧』

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】


Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā