2013/08/02

瞑想の目的

H. グナラタナ長老    

人生の目的は、日々、自己を向上させて幸福になることです。

私たちは幸福を得るために多くのことをやっています。
しかしそのほとんどは、幸福になるどころか不幸や痛み、苦しみ、トラブルを引き起こしているのです。理由は、心がまだ清らかではないからです。幸福をもたらすことのできるのは、清らかな心であって、汚れた心ではないのです。

**  **  **
瞑想の第一番目の目的は、自分の心を清らかにすることです。清らかな心が、やすらぎと幸せをもたらすのです。

瞑想の二番目の目的は、悲しみと嘆きを乗り超えることです。真理を観察し始めると、無常から生じる悲しみや嘆きに耐え、打ち克つことができるのです。

三番目の目的は、欲と怒りから引き起こされる苦しみや落ち込みを乗り超えることです。

四番目の目的は、いらだちや悲しみ、落ち込み、痛み、嘆きをなくすために、「智慧の道」を歩むことです。これが気づきの道であり、苦しみを滅する唯一の道なのです。

五番目の目的は、心の苦痛と汚れを完全に滅し、貪瞋痴(欲・ 怒り・無知)をなくすことです。

この五つの目的は、清らかな目的です。これ以外の瞑想の目的はすべて見過ごすことができます。なぜなら、「問題を根絶して真のやすらぎと幸福をもたらす」という結果を得ることができないのだから。

問題を無視したり避けようとするのではなく、心に生じたとき、注意深く問題に向き合い、対処することが大切なのです。

全訳文:http://homepage3.nifty.com/sukha/Gunaratana_diy_.html


2013/07/29

Parents are the living gods


Below picture is worth a thousand words.

Love, respect and look after your parents. 

They are the living gods.


source: "Fearless lion" (sri lanka)


2013/07/17

善い統治者の10の徳

スリダンマーナンダ長老(著)「仏教と政治」より

ジャータカ物語のダサ・ラージャ・ダンマに、「善い統治者の10の徳」が説かれています。この10の項目は、今日になっても、国を平和に統治しようとする統治者に当てはまります。

 ① 寛大で、自己中心的ではないこと
 ② 高い道徳性を保っていること
 ③ 国民の幸福のために自らの楽しみを進んで犠牲にすること
 ④ 正直で、誠実であること
 ⑤ 親切で、やさしくあること
 ⑥ 国民の模範となるべく質素な生活を送ること
 ⑦ 憎しみを持たないこと
 ⑧ 暴力を振るわないこと
 ⑨ 忍耐があること
 ⑩ 世論を尊重し、平和と繁栄を促進すること 


 お釈迦様は、このように強調されました。
 「統治者は道徳を守り、公の権力を国民の幸福を向上させるために使ってください」