2011/01/09

両 親

両親は梵天であり、最初の先生であり、尊敬するに値する人である。

賢者は 両親を尊敬し、食べ物と飲み物をさしあげ、
服を着させ、寝させ、身体と足に油を塗り、洗ってあげる。

このように両親に仕える賢者は
この世で称賛され、死後 天界におもむく。

2011/01/08

食べるときの瞑想

「食べること」は 私たちの日常生活の中の一部になっています。
おいしいから食べる、健康にいいから食べるというだけでは、
智慧は育ちません。
テーラワーダ仏教では、
食べることも 心を育てる修行の一つとして教えています。

まず、食べ物を見たとき、「見えた」 と確認してください。
お椀を持つときには 「持ちます」、
お箸で食べ物をとるとき 「とります」、
口に運ぶとき 「運びます」、
口をあけるとき 「あけます」、
口に入れたとき 「入れました」、
かむとき 「かみます」、
のみこむとき 「のみこみます」 などと確認します。
このように、食べることの一つ一つの行為を確認することで、
智慧が現われるでしょう。

シンガポールの長老より

2010/12/21

8つの立派な性格

ハッタカ・アーラワカ (Hattaka) は、大変人気のある若者で、500人もの仲間を統率する立派なリーダーでした。お釈迦様は比丘たちに、「ハッタカは稀有で立派な性格を8つ身につけています」 と話しました。その8つとは、

 1.仏法僧に対して確信がある(Saddha )
 2.戒律・道徳が完全に身についている(Silava )
 3.悪行為をするのを恥じる(Hirima )
 4.悪行為をするのを恐れる(Ottapi )
 5.学識がある(特に仏教に対して)(Bahussuto )
 6.施す(Cagava )
 7.お釈迦様が説く真理を理解している(Punnaya )
 8.少欲(Apiccho )

2010/12/01

道徳

財産は 家を美しく、豪華に飾るが  
人を美しく、立派にするのは 道徳 である
服は 身体を美しく飾るが 
人を美しく、清らかにするのは 善い行為 である

外見をいくら飾っても 立派な人間にはなりません。
心を清らかにし、道徳的な生き方をすることによって、
人は立派な人間になるのです。

地位、階級、肌の色、財産、権力が 人を立派にするのではありません。
人を価値ある立派な人間にするのは、道徳です。
  
~スリダンマナンダ長老

2010/11/29

リンカーン

善いことをすれば幸福になる
悪いことをすれば不幸になる
これがわたしの宗教である

~エイブラハム・リンカーン

2010/11/25

自己に打ち克つ

自己に打ち克つことは
他人に勝つことよりも優れている
神も、悪魔も、梵天にも
常に自己を制御し おこないを慎んでいる人の勝利を
打ち負かすことはできない

~ダンマパダ

2010/11/01

何のために戦うのか?

人類の歴史は、貪欲、憎悪、傲慢、嫉妬、わがまま、妄想などが 絶え間なく表面化してきた混乱の現れです。過去3000年間に 人類は大きな戦争を 15000ほど起こしたと言われています。
戦うことは 人間の特性なのでしょうか? 何のために戦うのでしょうか? 人間はなぜ同じ仲間である人間を殺すのでしょうか?
私たちは、攻撃性という本能に従うべきではありません。
そうではなく 幸せになるために、賢者が説く智慧の教えに耳を傾け、道徳的な行為をとるべきです。
 
~スリダンマーナンダ長老

2010/10/24

自ら励みなさい

よく、このような質問を受けます。

「自分の心に慈悲を育てたら、他人の痛みや苦しみ、憎しみを取り除くことができますか?」

お釈迦さまですら、他の人にたいして 「やすらかで幸せになりますように」と願うだけでは、その人の痛みや苦しみを取り除くことはできませんでした。

お釈迦さまはこのようにおっしゃいました。
 
 あなた方は解脱するために 
 自ら励みなさい。
 ブッダは法を説くだけである。

 グナラタナ長老

2010/10/21

刺激論〈もくじ〉

スマナサーラ長老法話

刺激論:スマナサーラ長老法話


1 眠っている頭

2 生ごみより臭い妄想

3 刺激の奴隷

4 知っているのは「主観」

5 パパンチャのからくり

6 囚われずに歩む


文責:出村佳子

生きとし生けるものが幸せでありますように