2014/03/04

非難に向き合う

ときには不当な非難を浴びせられたり
悪口を言われたりすることもあるでしょう。
そのようなときは、いつでも
客観的に見なければなりません。

自分に向けられた非難が、不当なもので、
根拠がなく、悪意のあるものなら、
それを受け入れる必要はありません。
臆病になって自分の尊厳をおとしめないようにしてください。

自分に非がなく、道徳に従い、賢者に称賛されるような正しい行為をしているなら、
事実無根の非難に悩まされる必要はないのです。

お釈迦さまはこのように説かれています。
「この世の中に非難されない人はいない」 
(dhammapada)

スリダンマーナンダ長老



2014/01/26

「正しい集中」 と 「間違った集中」



「正しい集中」  とは、


意識がしっかりとはたらき、
気づいている状態で、
ひとつの対象に集中することです。

気づき  と  明晰な理解 〔*sati , sampajanna〕 

はたらいていること、
これが  「正しい集中」  (禅定・正定) の特徴 です。
外の世界には 気づかないかもしれません。
でも、禅定に入っているあいだ、
「心で何が起こっているか」  ということには 正しく気づいているのです。

「間違った集中」 (邪定)とは、


気づきがない状態で、対象に夢中になること です。
これは 危険です。 
対象に 執着し、しがみつく可能性があるからです。

ですから、もし 「間違った集中」 をしていることに気づいたら、

できるだけ早く、そこから出るようにしてください。
その状態は魅力的なもので、心は簡単に依存してしまいますから。


正しい禅定 とは、


多くの善の心が調和して、一緒にはたらいている バランスのとれた状態です。
調和しているとき、心は落ち着き、リラックスし、静かで、おだやかです。
このとき、「気づき」 「精進」 「集中」 「理解」 が統合されて はたらいています。
善の機能が すべて 協力しあって はたらいているのです。
これが、正しい禅定の状態なのです。

バンテ ・ ヘーネポラ ・ グナラタナ著


マインドフルネスを越えて-集中と気づきの正しい実践』