2020-04-18

比べないこと

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老法話

人はひとりひとり異なっています。それぞれに個性があり、よい面と足りない面があります。ですから他人と自分とを比べないようにしてください。他人を見てねたんだりすると、自分の心を苦しめることになります。自分を裁くことにもなります。

他人には他人のよいところがあり、自分には自分のよいところがあることを認めてください。自分のよいところを見いだし、それを伸ばしていきましょう。
誰かと比べたとたん、慈しみが消えてしまいますから。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
4月13日法話メモ






2020-04-13

預流果に達したときに得られる安穏とは


輪廻の中にいる限り、私たちは苦から逃れることができません。たとえいま幸せを感じていたとしても、将来はどうなるのかわからず、そのため安心は得られないのです。
安心が得られるのは、聖者の最初の位である預流果(sotāpanna)に達したときです。そのときはじめて、本物の安心・安穏が心に現れるのです。
預流果には3種類あるといわれています。
・7回輪廻転生した後、輪廻を終える
・2~3回輪廻転生した後、輪廻を終える
・1回だけ輪廻転生した後、輪廻を終える
いずれにせよ、最高で7回だけです。それも善趣に転生します。ここで、悪趣に落ちないという安心感が得られるのです。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
4月12日法話メモ



生きとし生けるものが幸せでありますように

2020-04-10

新型コロナウイルスへの不安と恐れを乗り越える8つのポイント


仏教にマジック(魔法)はありません。あるのは智慧です。ブッダは私たちに「あらゆる問題の原因を観察し、深い理解をもって問題に対処していくこと」を教えられました。
現在の状況(COVID-19)においても同じです。智慧で状況を深く理解し、8つのポイントを実践すれば、恐れや不安を乗り越えることができるでしょう。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老







生きとし生けるものが幸せでありますように


2020-04-08

ほんものの恐怖とは?2-2

想定外

次のポイントは、想定外ということです。先が読めないのに、私たちはそれを認めたくありません。皆様が占い師のところに行くのは、将来のことを知りたいからです。
 
私たちは自分の都合に合わせていろいろ想定します。飛行機に乗るときは、無事に着陸できるということを想定しています。途中で墜落するかもしれないということは考えません。みんな気持ちよく飛行機に乗りますが、乗るということは、飛行機は墜落しないという想定があるからです。
 
でも、その想定ってどういうことでしょうか?
自然の法則に関係ないことです。高度が上がっている途中で、鳥が飛んできて飛行機のエンジンに挟まったらどうしますか?
 
このようにほんのちょっとのことで状況が変わってしまうのです。そういうものが法則です。私たちは法則と関係なく、想定するのです。個人の主観的な想定は、普遍的な法則に関係がありません。
普遍的な法則を仏教用語で dhamma niyāmaと言います。ダンマというのは世の中の法則です。法則は変わりません。法則だけは、一定しているのです。たとえば地球の自転は、ある程度で一定しています。しかし、必ずしもその通りということは言いづらいのです。過去をずっと調べてみても、一定に自転しているということは言えます。では、これからも、百万年後も、一億年後も、地球は同じように自転しているということは言えるでしょうか?

条件が変わるとどうなるかわかりません。
しかし、法則はそのままあります。法則は変わりません。ですから人は勝手にいろいろなことを想定しますが、それは意味がないことなのです。
 
目の前で現象が変化して流れるとき、主観的な想定が壊れます。私たちは毎日これを経験しています。想定していなかったとか、想定外でしたとか。
想定していなかったことが毎日起こるのです。それで不安になり、イライラするのです。
 
出張で新幹線に乗っているとき、強風が吹いて線路に何かが落ちたとしましょう。新幹線は動けなくなり、線路上で止まります。隣の駅まで歩いていける距離ではありません。それまでは「この時間に目的地に到着するだろう」と想定して安心していました。想定外のことが起きたことで、心はイライラし、恐怖感が出てくるのです。
 
私たちの心はこの状態を処理しない、処理できないので、恐怖に襲われます。想定していたことと違うことが起きると、どうすればいいのか、心はわからないのです。  
(続きます)
スマナサーラ長老法話
Patipada2月号根本仏教講義「ほんものの恐怖とは?」
(編集:出村佳子)

生きとし生けるものが幸せでありますように

2020-04-05

新型コロナウイルスへの不安と恐れを乗り越える8つのポイント

☆新刊です。

『新型コロナウイルスへの不安と恐れを乗り越える8つのポイントチャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)
です。よろしければ、ぜひご一読ください。
Google Books

Patipada(パティパダー)5月号』にも、本書の内容とほぼ同じ内容のもの掲載されています

生きとし生けるものが幸せでありますように。




本書はカナダで感染が急速に拡大し始めた3月22日、オタワのお寺で説かれたチャンディマ長老の法話の日本語訳です。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響を受け、世界中の多くの人が不安や恐れ、ストレスを感じています。
さまざまな情報が飛び交うなか、どのように対応してよいのか、わからない状態でいます。
さらに、感染することへの恐れや孤立することへの恐れ、収入が減ることへの恐れ、仕事がなくなることへの恐れなど、心にはこれまでに感じたことのない感情が、次々に湧き起こってきます。
私たちはこの心の問題にどう対応していけばよいのでしょうか?
仏教の観点から、ポイントを8つご紹介いたしましょう。

【目 次】

はじめに
1 専門家のアドバイスに従う
2 家族との時間を大切にする
3 善行為(kusala)をする
4 意味を理解して経典を唱える
5 慈しみと思いやりを広げる
6 心を観察する(マインドフルネス)
7 あらゆるものごとは「過ぎ去る」ことを観察する
8 理解し、みなで協力する
著者紹介


※G.チャンディマ長老の書籍はこちらです。


 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老の電子書籍「Sukhi Hotu出版」


生きとし生けるものが幸せでありますように
悩み苦しみがなくなりますように

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā