『Patipada』(パティパダー)
日本テーラワーダ仏教協会刊 2015年4月号 vol.21 〔通巻 no.242〕 連載 『感 覚』 より |
このとき静かに座り、
目を閉じて、
心配することも、
不安になることもなく、
その痛みだけに
ただ気づきながら観察します。
しばらくすると、
痛みが小さくなっていることに
気づくでしょう。
反対に、心配するなら、
痛みにたいして、
緊張やプレッシャーを加えていることになりますから、
結果として、痛みを悪化させてしまうかもしれません。
痛みというひとつの感覚だけでなく、
さらにもうひとつの感覚
――心配――
を加えたからです。
『Patipada』(パティパダー) 4月号、連載 『感覚』より
バンテ・H・グナラタナ著
出村佳子訳