余計なことを妄想して怒りを抱く「ほんものの恐怖とは?⑥-4」の続き
thīnamiddhapariyuṭṭhitā
惛沈睡眠に纏われている
Thīnamiddhaは惛沈睡眠です。これは精神的な病気で、煩悩なのです。
単に疲れて眠くなったということだけでなく、心が活性化していない状態です。
心に明るさがなく、心が活発に活動していない状態です。
ですから、まぶたを閉じただけでも眠ってしまうのです。
ご飯を食べているときでも、入浴しているときでも、寝てしまいます。
立っているときでも、眠気に襲われるのです。
このような人の心は、無知が主導権を取っています。
出家修行にはふさわしくない性格ですが、努力すれば治る可能性もありますから、出家誓願が拒否されることはありません。
とはいえ、出家して孤独生活を始めたら強い恐怖感に襲われてしまうでしょう。
(続きます)
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【目 次】ほんものの恐怖とは?
スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように