2022/06/29

気づきと正知がない⑥-11

人から利得・称賛・尊敬を期待する「ほんものの恐怖とは?⑥-10」の続き

 

muṭṭhassatī asampajānā
気づきがない、正知がない


どんな問題でも仏教はたったひとつの解決法を教えています。

気づきです。気づきを実践しなさいと。ヴィパッサナー瞑想とは気づきの実践です。これができなければ、お手上げです。

Asampajānā は、ものごとをその場その場で理解する能力がないことです。

これがないと無理なんです。

気づきがあるとどんな問題でも解決できます。

恐怖感も、精神的な問題も、次から次へと解決していきます。

悟りに達する前からも、何が起きても落ち着いていられる能力が身につきます。

気づきがない、ものごとをその場その場で理解しない出家者であるならば、得る結果は恐怖感のみです。

(続きます)


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【目 次】ほんものの恐怖とは?
スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように


【根本仏教講義】ほんものの恐怖とは?スマナサーラ長老