人から利得・称賛・尊敬を期待する「ほんものの恐怖とは?⑥-10」の続き
muṭṭhassatī asampajānā
気づきがない、正知がない
どんな問題でも仏教はたったひとつの解決法を教えています。
気づきです。気づきを実践しなさいと。ヴィパッサナー瞑想とは気づきの実践です。これができなければ、お手上げです。
Asampajānā は、ものごとをその場その場で理解する能力がないことです。
これがないと無理なんです。
気づきがあるとどんな問題でも解決できます。
恐怖感も、精神的な問題も、次から次へと解決していきます。
悟りに達する前からも、何が起きても落ち着いていられる能力が身につきます。
気づきがない、ものごとをその場その場で理解しない出家者であるならば、得る結果は恐怖感のみです。
(続きます)
・・・・・・・・・・
【目 次】ほんものの恐怖とは?
スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
・・・・・・・・・・
生きとし生けるものが幸せでありますように