attukkaṃsakā paravambhī
自分を褒めて、他人を貶す
自分は偉いと威張って、他人のことを貶す人がいます。
他人はたいしたことない、という気持ちでいるのです。
基本的にはどんな人も「自分が正しい」というスタンスを持っています。
でも、その気持ちは自分自身で気づかないくらい隠れているのです。
他人が言うことに納得がいったならば、自分の考えを変えるでしょう。
しかし、「我こそ正しい」という気持ちが病的になる場合もあります。
そのような人に限って、自慢できるような能力はほとんどありません。
能力がないことを隠すために、他人を見下し、悪口を言い続けるのです。
個人が世界(他人)を見下したからと言って、世界(他人)が縮んで惨めになるわけではありません。
また、世界が「あなたこそ唯一の偉い人間だ」と認めることはありえません。
このような病を持ったままで出家して、孤独生活になったら、必ず恐怖感に襲われるのです。
(続きます)
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【目 次】ほんものの恐怖とは?
スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように