2023/08/24

喜びを奪う嫉妬『喜び〈Mudita〉ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる: 嫉妬の手放し方 』より


喜びを奪う嫉妬


嫉妬は、こころに自然にわき起こってくる感情です。

誰もが持っている感情であり、煩悩としてこころの中に潜在しているものです。


これは幼い子どもを見てもわかるでしょう。

ときどき兄弟同士や友だち同士で嫉妬していることが見えますね。


「お兄ちゃんばかりママにかわいがられている……」

「自分ばかり叱られる……」

「あの子ばかり先生に褒められている……」というように。






嫉妬は、誰かと比べたときにわき起こってくる暗い気持ちです。

強弱の差はあれ、誰もが持っているものです。

ですから「嫉妬が強いから自分はダメだ、なさけない」

などとネガティブにとらえるのではなく、

「嫉妬は誰にでも起こりうるものだ」と、まず理解してください。


嫉妬がこころに生じたときには、それを正直に観て、上手に対処していくことが大切です。

そのために「他者の幸せを喜ぶムディター」を使うのです。

これが私たちがすべきことです。


「第4章 喜びを奪う嫉妬」より



『喜び〈Muditā〉― 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放しの方』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老