おわりに こころの波
こころは、海の波ように絶えず変化し続けています。
日常のちょっとした出来事や誰かに言われたひとことが、こころに小さな波紋を呼ぶこともあります。
ストレスや悩み、未来への不安、後悔といったネガティブな感情の波もあれば、社会のプレッシャーや人間関係のトラブルなど荒波のようにこころが激しく動揺することもあるでしょう。
そのときそのとき、さまざまな要素が複雑に絡み合ってこころに影響を与え、感情の波が押し寄せてくるのです。
こころの波は、誰しもが経験する自然な現象です。
大切なのは、この波を恐れるのではなく、気づいて受け入れることです。
恐れたり、抑え込んだり、つらい感情に打ちのめされるのではなく、「こころがいま、どのような状態にあるのか」ということにただマインドフルに気づき、客観的に観察することです。
そうすることで、こころの平穏「ウペッカー」が育っていくのです。
「おわりに こころの波」より
『こころの平穏〈ウペッカー〉~偏見を超え、客観的に見る智慧』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】
生きとし生けるものが幸せでありますように