2020/05/23

精進とは?

『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老

精進とは、何でもかんでもただ闇雲に頑張るという意味ではありません。いまこの瞬間、精進の力を起こし、気づきを実践することです。
瞬間瞬間、自分の状況に気づき、悪行為をやめて善行為をおこなうことなのです。
これを続けていけば、善いエネルギーは消えず、6つの穴に落ちることもないでしょう。

『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老

Sukhi Hotu出版、チャンディマ・ガンゴダウィラ長老『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』

2020/05/17

時間は刻一刻と過ぎ去っていく

『涅槃への道を妨げるもの:老いない経(ナジーラティ・スッタ)』 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老

何が昼夜、滅びていくのでしょうか?

「若さ」です。時間は刻一刻と過ぎ去っていきます。朝が来て夜になり、また朝が来て夜になり、こうして「若さ」は少しずつ消えていくのです。
肌にはしわができ、ひざや腰が痛みだし、体力がなくなり、歩くスピードもゆっくりになります。
私たちの肉体は徐々に老いて、やがて壊れます。肉体だけでなく、あらゆる物質は最終的に壊れます。
このように、「生」は刻一刻と確実に「死」に向かっているのです。
この真理をあるがままに受け入れ、客観的に理解することにより、私たちの心は落ち着いていくでしょう。


『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老

Sukhi Hotu出版、チャンディマ・ガンゴダウィラ長老『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』

2020/05/06

不放逸(appamāda)ーブッダの最後の言葉


「不放逸(appamāda:アッパマーダ)」は、ブッダの教えのなかで最も重要な言葉のひとつです。
涅槃に入られる前、ブッダは弟子たちにこう説かれました。


Vayadhammā sankhārā appamādena sampādetha.

すべてのものは作られたものであり、壊れる性質のものである。不放逸で精進しなさい。


これがブッダの最後の言葉であり、遺言なのです。ですから不放逸(appamāda)であることが、いかに大切かということがおわかりになるでしょう。


『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老


Sukhi Hotu出版、チャンディマ・ガンゴダウィラ長老『涅槃への道を妨げるものー老いない経(ナジーラティ・スッタ)』




2020/05/05

涅槃への道を妨げるものー『老いない経(ナジーラティ・スッタ)』


涅槃への道を妨げるもの: 『老いない経(ナジーラティ・スッタ)』

ブッダは幸福の道を教えられました。その道には、明確な終着点(ゴール)があります。ゴールはどこでしょうか?

心や身体の苦しみなど、あらゆる苦しみが滅したやすらぎの状態=涅槃(Nibbāna)です。

ブッダは私たちに、ゴールと、そこに至る道を示されたのです。


とはいえ、そのゴールにすぐにたどり着けるわけではありません。

道を歩んでいるとき、さまざまな妨害物にぶつかったり、前に進めなくなったり、後退したり、道から外れてしまったりするのです。

何がそうさせるのでしょうか?

どうすれば道をまっすぐに進めるのでしょうか?

ブッダの教えから学んでみましょう。


【目 次】

はじめに 仏道には終着点(ゴール)がある

第1章 一つ一つ、ハードルをのりこえて

老いるものとは? 老いないものとは?
外れた道とは?
諸善の障害とは?
昼夜、滅びゆくものとは?
梵行(清らかな生き方)の垢とは?
水のない沐浴とは?
財をなくす穴はいくつあるか?
6つの穴
 ① 怠惰(ālasya)
 ② 放逸(pamāda)
 ③ 無気力(anuṭṭhāna)
 ④ 不管理(asaṃyama)
 ⑤ 眠気(niddā)
 ⑥ 倦怠(tandī)
 6つの穴を避ける

第2章 前進と成長に必要な力

精進(viriya)を育てる
「善」のエネルギーを継続する


著者紹介

※チャンディマ・ガンゴダウィラ長老のプロフィールと書籍はこちら(画像クリック)でご覧いただけます。



チャンディマ・ガンゴダウィラ長老の電子書籍「Sukhi Hotu出版」
Books


※本書は『Patipada』誌で連載したものに、さらにチャンディマ長老にお伺いして加筆修正し、新たな一冊として刊行したものです


生きとし生けるものが幸せでありますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2020/04/23

8 BUDDHIST TIPS TO OVERCOME COVID-19 FEAR


Bhante. Dr. Gangodawila Chandima 8 BUDDHIST TIPS TO OVERCOME COVID-19 FEAR
8 BUDDHIST TIPS TO OVERCOME COVID-19 FEAR


Dear Friends,


Since COVID-19 has been a hot topic, it was my contemplation that the fears and anxieties associated with COVID-19, should be addressed with Buddhist teachings in a careful manner. Most people are in limbo about science and spirituality. They are not happy with each other during this dire situation. Therefore, writing an English book to overcome COVID-19 fear, was a desideratum for me.
May this book be a solace to everyone who is struggling with COVID-19!

May you be well and happy!

Bhante Dr. Gangodawila Chandima


2020/04/18

比べないこと

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老法話

人はひとりひとり異なっています。それぞれに個性があり、よい面と足りない面があります。ですから他人と自分とを比べないようにしてください。他人を見てねたんだりすると、自分の心を苦しめることになります。自分を裁くことにもなります。

他人には他人のよいところがあり、自分には自分のよいところがあることを認めてください。自分のよいところを見いだし、それを伸ばしていきましょう。
誰かと比べたとたん、慈しみが消えてしまいますから。

生きとし生けるものが幸せでありますように。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
4月13日法話メモ






2020/04/13

預流果に達したときに得られる安穏とは


輪廻の中にいる限り、私たちは苦から逃れることができません。たとえいま幸せを感じていたとしても、将来はどうなるのかわからず、そのため安心は得られないのです。
安心が得られるのは、聖者の最初の位である預流果(sotāpanna)に達したときです。そのときはじめて、本物の安心・安穏が心に現れるのです。
預流果には3種類あるといわれています。
・7回輪廻転生した後、輪廻を終える
・2~3回輪廻転生した後、輪廻を終える
・1回だけ輪廻転生した後、輪廻を終える
いずれにせよ、最高で7回だけです。それも善趣に転生します。ここで、悪趣に落ちないという安心感が得られるのです。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
4月12日法話メモ



生きとし生けるものが幸せでありますように

2020/04/10

新型コロナウイルスへの不安と恐れを乗り越える8つのポイント


仏教にマジック(魔法)はありません。あるのは智慧です。ブッダは私たちに「あらゆる問題の原因を観察し、深い理解をもって問題に対処していくこと」を教えられました。
現在の状況(COVID-19)においても同じです。智慧で状況を深く理解し、8つのポイントを実践すれば、恐れや不安を乗り越えることができるでしょう。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老







生きとし生けるものが幸せでありますように


2020/04/05

新型コロナウイルスへの不安と恐れを乗り越える8つのポイント

☆新刊です。

『新型コロナウイルスへの不安と恐れを乗り越える8つのポイントチャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)
です。よろしければ、ぜひご一読ください。
Google Books

Patipada(パティパダー)5月号』にも、本書の内容とほぼ同じ内容のもの掲載されています

生きとし生けるものが幸せでありますように。




本書はカナダで感染が急速に拡大し始めた3月22日、オタワのお寺で説かれたチャンディマ長老の法話の日本語訳です。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大の影響を受け、世界中の多くの人が不安や恐れ、ストレスを感じています。
さまざまな情報が飛び交うなか、どのように対応してよいのか、わからない状態でいます。
さらに、感染することへの恐れや孤立することへの恐れ、収入が減ることへの恐れ、仕事がなくなることへの恐れなど、心にはこれまでに感じたことのない感情が、次々に湧き起こってきます。
私たちはこの心の問題にどう対応していけばよいのでしょうか?
仏教の観点から、ポイントを8つご紹介いたしましょう。

【目 次】

はじめに
1 専門家のアドバイスに従う
2 家族との時間を大切にする
3 善行為(kusala)をする
4 意味を理解して経典を唱える
5 慈しみと思いやりを広げる
6 心を観察する(マインドフルネス)
7 あらゆるものごとは「過ぎ去る」ことを観察する
8 理解し、みなで協力する
著者紹介


※G.チャンディマ長老の書籍はこちらです。


 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老の電子書籍「Sukhi Hotu出版」


生きとし生けるものが幸せでありますように
悩み苦しみがなくなりますように

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2020/04/03

③怒らない実践(新しい生き方を切り拓く7つの実践)


チャンディマ・ガンゴダウィラ長老 新しい生き方を切り拓く7つの実践「小業分別経」

ブッダが説いた原因と結果の関係
世俗的な項目から始まり、最後に智慧まで

③ 怒らない実践


私たちがすべき3番目の実践は、
忍耐し、心穏やかにいることです。
嫌なことを言われても、怒りません。
この怒らないことの結果として、
おのずと美しさ(端正)が
享受できるのです……。

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
『新しい生き方を切り拓く7つの実践:小業分別経』より

『新しい生き方を切り拓く7つの実践ー小業分別経』チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


生きとし生けるものが幸せでありますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā