2026/01/04

①起動力―精進覚支 Viriya-Sambojjhanga の栄養素『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉』より

 

「7つの悟りの要素〈七覚支〉」より


精進覚支(Viriya-Sambojjhanga)の栄養素



①始める努力、②継続する努力、③困難を乗り越える努力、

これらが「精進覚支」を育てるために必要な要素です。


これら3つの要素をありのままに観察し(如理作意)、多く実践することによって、精進覚支が生まれます。


さらには完成へと導いてくれるのです。



①起動力(Ārambhadhātu)


Ārambhadhātu(アーランバダートゥ)とは、始めること、開始すること、起動すること、という意味です。


力を起こして行為を始めることであり、あらゆる努力の出発点になります。


どんな行為をするときでも、とくに善い行為をするときには、この「起動の要素」は欠かせません。


善い行為をしよう、悪い行為をやめよう、戒律を守ろう、瞑想をしよう、心を育てよう、善い道を歩もう、心を清らかにしようなどと、新たに行動を起こそうとする力が必要なのです。


頭の中でただ考えているだけでは、行動に移せませんね。そのときは、とにかく始める努力が必要なのです。


このように心のエネルギーを起動させ、努力のエネルギーを引き起こすことが、精進覚支の1番目の要素です。


まず、ここから始めるのです。


『こころの栄養―5つの蓋と7つの悟りの要素〈五蓋と七覚支〉
 ありのままに見る智慧』
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)



Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2025/12/28

身体の4つの車輪:『身体の苦しみの手放しかた:輪廻からの解放へ』より


第1章 どうすれば、身体の苦しみから逃れられるのか?
ナンディウィサーラ神の問い


身体の「4つの車輪」(catucakkaṃ)


まず、ナンディウィサーラ神が語った「身体にある4つの車輪」とは何でしょうか?


それは、私たちが身体でおこなうあらゆる姿勢のことです。

姿勢には4つあります。
「歩く・立つ・座る・横になること(行・住・坐・臥)」です。


『四念処経  Satipaṭṭhāna Sutta(サティパッターナ・スッタ)』をご存じでしょうか?

これは「4つの気づき」について説かれた経典です。

4つとは「身・受・心・法」のことで、それぞれ「身体・感受・心・法」を意味します。


この1番目の「身体への気づき」のことをパーリ語で「kāyānupassanā(カーヤーヌパッサナー)」といい、そのなかのひとつに「4つの姿勢への気づき」が含まれているのです。


『四念処経』においてブッダは、

歩いているときには「歩いている」と気づき、

立っているときには「立っている」と気づき、

座っているときには「座っている」と気づき、

横になっているときには「横になっている」と気づくように

と説かれています。


そこで、「歩く・立つ・座る・横になる」姿勢の4つが、身体における基本的な姿勢です。

身体は、これら4つの姿勢を実行します。

そのなかで、私たちは手足や身体を動かしたり、曲げたり、伸ばしたり、姿勢をかえたりなど、さまざまな動きをしています。


ナンディウィサーラ神は、身体でおこなう4つの姿勢のことを、「4つの車輪」と呼んでいるのです。


『身体の苦しみの手放しかた:輪廻からの解放へ
Nandivisāla Sutta(ナンディウィサーラ経)』
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

Sabbe sattā bhavantu sukhitattā


2025/12/20

慈しみ(mettā)『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

 

『第1章 幸せをつくる〈15の善習慣〉より


慈しみ(mettā)


みなさんは、仲のよい友だちといるとき、ほっとしませんか?


「慈しみ」とは、気ごころの知れた仲のよい友だちといるときのような、あたたかくて、やさしい気持ちのことです。


そのやさしさを、仲のよい友だちだけでなく、まわりの人へ、そして生きとし生けるものにたいして広げていきましょう。


すべての生命にたいしてやさしさを育て、幸せを願うのです。


「ブッダが説いた〈15の善い習慣〉
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】




Sabbe Sattā Bhavantu Sukhitattā