コーサラ王とマッリカー妃のこの話を聞いたブッダは、その意味を知って、次のようにおっしゃいました。
心でどこを探してみても、
自分より愛しい者を見いだすことはできない。
それと同じく、他の者にとっても、自分のことが愛しい。
ゆえに、自己を愛する者は、他の者を害さぬように。
“Sabbā disā anuparigamma cetasā,
Nevajjhagā piyataramattanā kvaci;
Evaṃ piyo puthu attā paresaṃ,
Tasmā na hiṃse paramattakāmo” ti.
このブッダが説かれたことの意味について、これからご説明いたしましょう。