3つの思考は本能的なもの
「欲」と「怒り」と「害意」は本能的なもので、自然に湧いてくる思考です。
私たちがこころを育てよう、清らかにしようとしないかぎり、抱いている思考なのです。
そこで、ブッダは「本能的な思考から離れて、その反対の思考を育ててください」と教えられました。
反対の思考とは、
・欲から離れる思考 (nekkhamma saṅkappa)
・怒りのない思考 (abyāpāda saṅkappa)
・害を与えない思考 (avihiṃsā saṅkappa)
の3つです。
これらが「正しい思考(正思惟)」であり、安穏をもたらす思考なのです。
「第2章 欲は、怒りと害意の出発点」より
正思惟〈正しい思考:Sammā Saṅkappa〉
欲・怒り・害意の手放し方―八正道 ②
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】
生きとし生けるものが幸せでありますように