習慣は、ある意味、危険なものでもあります。
よい習慣ならいいのですが、悪い習慣の場合には、さまざまな問題を引き起こします。
というのも、人は楽なほうへ楽なほうへ流されやすいのだから――。
ほうっておけば悪い習慣に支配され、苦しみが増大するでしょう。
それで人生は閉ざされてしまうのです。
仏教は人々に、善い習慣を身につけるよう教えています。それによって生き方が調和し、人生がひらけてくるのです。
本章でお話するのは、ブッダが教えた「善い習慣」です。ブッダは善い習慣について具体的に説かれました。
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そこで、この善い習慣を新しく身につけるためには、こつこつ取り組んでいくことがカギになります。
悪いクセが心にしみついている方は、もしかすると身につけるのに時間がかかるかもしれません。
しかし、これは苦労してでも育てる価値があるものです。
人生を幸せにし、悩み苦しみをなくしたければ、善い習慣を身につけることは欠かせないことなのです。
それでは、これから「15の善い習慣」とはどのようなものか、ひとつずつ学んでいきましょう。
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
第1章 幸せをつくる15の善習慣「善い習慣が善い性格をつくる」より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)