2025/09/20

思考の真のあり様『正語〈正しい言葉:Sammā Vācā〉~幸・不幸をつくる言葉の法則―八正道➂ 』より

  

思考の真のあり様


さらに、真理の観点からものごとを観るならば、

どんな思考も浮かんで消えていくことがわかるでしょう。

それが思考の真のあり様です。


ブッダはこのことを発見し、他の人もそれを発見できるよう、

さまざまなやり方で教えを説かれました。

だからこそブッダは「阿羅漢(arahant)」と呼ばれるのです。


ブッダの特質の1番目は、阿羅漢です。

ブッダの偉大な「徳」は9つあり、その第一が阿羅漢なのです。


では、「阿羅漢」とは何でしょうか?

阿羅漢とは、「煩悩」をすべて滅し尽くし、

神々と人間の尊敬や供養を受けるに値する方」です。


「煩悩をすべて滅し尽くした」とは、

いわゆる「生まれかわり死にかわりの輪廻の輪を断ち切った方」ということです。

輪廻転生のサイクルから脱出することによって、阿羅漢に達することができるのです。


ブッダは、いかなる不善行為(akusala)もしませんでした。

こころの中でも、思考の中でも、微塵の不善行為もしないのです。

なんと尊い人生でしょうか!


「頭の中でのおしゃべり:第3章 言葉と思考より

正語〈正しい言葉:Sammā Vācā〉
~幸・不幸をつくる言葉の法則 ― 八正道➂

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老【著】




生きとし生けるものが幸せでありますように