2022/07/07

善い統治者の10の徳

スリダンマーナンダ長老(著)「仏教と政治」より


「善い統治者の10の徳」がジャータカ物語に記されています。

この10の項目は、今日になっても、国を平和に統治しようとする統治者に当てはまります。


 ① 寛大で、自己中心的ではないこと

 ② 道徳(
sīla)をしっかり守っていること

 ③ 国民の幸福のために、自らの楽しみや贅沢を進んで犠牲にすること

 ④ 正直で、誠実であること

 ⑤ 親切で、やさしくあること

 ⑥ 国民の模範となるべく、自己を制御し怠けないこと

 ⑦ 憎しみを持たないこと

 ⑧ 暴力を振るわないこと

 ⑨ 忍耐があること

 ⑩ 国民の意見を尊重し、平和と繁栄を促進すること 



ブッダは、次のように強く説かれました。

「国の統治者は道徳
sīla)を守り、
公の権力を国民の幸福を向上させるために使うように」と。



2022/07/07 21:05 更新
2013/07/17 8:38


生きとし生けるものが幸せでありますよう🙏

2022/07/01

心が統一せず、混乱している ⑥-12

 気づきと正知がない「ほんものの恐怖とは?⑥-11」の続き

 

asamāhitā vibbhantacittā
心の統一がない、心が混乱している


Asamāhitā は、心があちこちに走りまわってイライラしている状態です。一つの対象に集中して落ち着いていることができません。

その人は恐怖感に負けます。

2022/06/29

気づきと正知がない⑥-11

人から利得・称賛・尊敬を期待する「ほんものの恐怖とは?⑥-10」の続き

 

muṭṭhassatī asampajānā
気づきがない、正知がない


どんな問題でも仏教はたったひとつの解決法を教えています。

気づきです。気づきを実践しなさいと。ヴィパッサナー瞑想とは気づきの実践です。これができなければ、お手上げです。

2022/06/24