2021/09/09

病に苦しむ人、病院にいる人たちが……

  1. 病に苦しむ人、病院にいる人たちが、
    安穏でありますように。
    幸せでありますように。
  2. 痛み、苦しみ、落ち込み、失望、不安、
    恐怖がなくなりますように。
  3. 心と身体が慈しみで満たされますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā

2021/09/07

【勉強会】「身体の苦しみの手放しかた」9月12日


「身体の苦しみの手放しかた」チャンディマ長老著
9月12日(日)に開催です。
よろしければ、どうぞご参加ください。

湘南ダンマサークルさん主催です。
詳細・お申込みは→https://ameblo.jp/shonan-dhamma/entry-12678925841.html


身体があるかぎり、老いや病は私たちにいつでもつきまとい、苦しみをもたらします。

どんな人も、1日1日歳をとり、「老い」ていきます。

また、かぜをひいたり、熱が出たり、あちこち痛んだりなど「病気」になることもあります。ケガをすることもあります。

最終的に、身体は壊れます。心臓が止まり、呼吸が止まり、機能がすべて停止します。これが、「死」というものです。

老いて、病気になり、死を避けることは、だれにもできません。これらはどこから生じるのでしょうか?

身体です。すべて身体から生じるのです。




2021/09/06

娯楽は喜怒哀楽を妄想でかき回す ほんものの恐怖とは?①-2


娯楽は喜怒哀楽を妄想でかき回す


娯楽とは、喜怒哀楽の感情を妄想でかき回して再現することです。
皆様は娯楽が好きでしょう。あれは感情を人工的にかき回しているのです。
映画を見るとか、音楽を聞くとか、舞台を鑑賞するとか、そうやって感情をかき回しています。かき回して喜怒哀楽を感じるのです。
 
でも、考えてみてください。そこには何もありません。
たとえば、映画はプロジェクターからスクリーンに光を映しているだけです。それを見て、楽しくなるわ、涙を流すわ、あの女優さんはなんて美人かと妄想します。
何もないのに、妄想して、心が乱れるのです。

仏教は娯楽には賛成しません。
世間は娯楽中毒になっていますが、仏教は賛成していないのです。
もし実際にきれいな人がいて「きれいだ」と思ったら、その場合は目の前にその人がいますから、いくらか仕方がないと言えます。でも、スクリーンに映った光に「きれいだ」と思い、妄想することは、賛成できません。



恐怖のテーマを作品にする


世間は「恐怖、不安、怯え、脅迫感」のテーマを作品にしています。
恋物語だけではなく、エイリアンを登場させたりなど幻覚をいろいろ作って人々の感情をかき回しています。
映画を見て、すぐに忘れる人もいますが、引きずる人もいます。怖い映画を見て、それが頭にこびりつくとどうしますか。

このような映画を作って金を儲けることは、正法に適った収入ではありません。人々を病気にさせて金を儲けていますから、これは強盗のようなものです。
もしお弁当を作って500円で売り、自分が250円の収入を得るなら、それは正法に適っています。自分も頑張りましたし、弁当を買った人もそれを食べて幸せになっていますから。
そのお金は、本当に力のある、自分に使える、簡単になくならないお金になるのです。
お釈迦様は、在家の方は正しく仕事をして、正しく収入を得るようにとおっしゃいました。汗を流して努力して頑張るのです。
 
そういうわけで、世の中には人々の恐怖感をかき回す芸術があります。恐怖感をかき回し、怯えて、震えて、精神的な病気に陥るために、人は喜んでお金を払って見ているのです。

(続きます)

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スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように

2021/09/03

妄想で恐怖が大きくなる ほんものの恐怖とは?①-1


はじめに


お化けが怖い。先祖の霊が怖い。祟りが怖い。悪魔が怖い。隣の怪しいおじさんが怖い。通り魔が怖い。女が怖い。男が怖い。他民族が怖い。津波が怖い。噴火が怖い。自然災害が怖い。犯罪に巻き込まれるのが怖い。戦争が怖い。カルトの勧誘が怖い。宇宙人の侵略が怖い。世の中にはかくも多くの恐怖の対象があります。怪談やホラーとして娯楽にできるものはわずかで、多くの「怖いものリスト」は、私たちのリアルな悩み心配の種です。

あるとき、お釈迦様は「この世界で最大の恐怖とはなんですか?」という質問を受けました。最大の恐怖を知り、またそれを克服することができれば、私たちは何も恐れずに安心して楽しく生活できるはずです。気になるブッダの答えを学んでみましょう。(講演会サマリーより要約)



妄想で恐怖がどこまでも大きくなる


私たちはとにかく自分の妄想で恐怖をかき立てています。

隣のおじさんが怖いなら、見ないふりをすればいいでしょう。
通り魔が怖いなら、危険な所に行かなければいい。
他民族が怖いというのは、人間の差別です。自分が生命を差別して勝手に怖がっているのです。
津波や火山の噴火、自然災害が怖いという場合、これは自然のことだから人間にはどうすることもできません。
カルト勧誘が怖いのは、自分がだらしないだけでしょう。勧誘されたら断るか議論すればよいのです。
宇宙人の侵略が怖いという人は映画の見すぎです。
 
このイントロダクションを見ても、私たちが怖いと言っているのは、結局いい加減で、くだらないことばかりです。

祟りなんてあるわけないでしょ。自分の亡くなったおじいさんが自分の首を絞めようと霊界で待っているなんて、ありえない話です。

結論として言えるのは、妄想すれば怖いものリストを無限大に作ることができるのです。

潔癖症


潔癖症という精神的な病気について考えてみましょう。
この世界はそこら中、細菌だらけです。世界だけでなく、自分の口の中にも、腸の中にも、細菌がいっぱいです。その中で潔癖症でいることなど、とうてい無理な話です。
それでもやるなら、徹底的にやってみてください。生きていけなくなります。
ですから、どこまで妄想するのでしょうか。世の中にはたくさんの細菌がいます。それだけで話は終わりです。自分の妄想で潔癖症の病気になっているのです。
 
男が怖いとか女が怖い、人が怖いというのは、自分勝手にイメージを作って頭で妄想し、怖いと言っているだけです。
誰かがあなたに目の前で「このやろう」と言ったなら怖いと思ってもいいのですが、ほとんどの場合、ただ感情で怖がっているのです。

そういうことで、恐怖感というのは精神的な病気なのです。
 
どのくらい怖いものがあるのかで、皆様の精神病の重さを測ることができます。
なんでもかんでも怖いなら、かなり病気です。
たとえば「私のアパートで人が自殺した。誰も部屋を借りてくれない。ずっと空き部屋になっている」と言う大家さんがいるとしましょう。
私なら、「半額にしてください。住みますから」と言います。
そこで大家さんが「夜、その自殺した人が出てきて首を絞められますよ」と言ったら、「家賃が半額の方がいいじゃないですか」と言います。それに、本当に死んだ人が出てきたら楽しいと思います。外出するときも「ちゃんと留守番してください」と言って出かければよいのです。
心が明るい人には、ものごとをそういうふうに楽しく明るく考えることができるのです。
 
ということで、最初のポイントを憶えておいてください。
「怖い」というのは、自分の妄想の結果です。妄想が原因なのです

(続きます)

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スマナサーラ長老 法話「ほんものの恐怖とは?」
文:出村佳子
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生きとし生けるものが幸せでありますように

2021/09/01

【瞑想】妊婦さんと赤ちゃんへ

Sukhī Hotu 智慧と慈悲の実践: 妊婦さんと赤ちゃんへ

陣痛に苦しんでいる妊婦さんが
安穏で、幸せでありますように…… 。 
痛みがやわらぎますように…… 。 
生まれてくる赤ちゃんが
安穏で、幸せでありますように…… 。


2021/08/25

【瞑想】目に見えるものも、見えないものも……

 

目に見えるものも、見えないものも、

遠くに住むものも、近くに住むものも、

すでに生まれているものも、

これから生まれようとしているものも、

生きとし生けるものが幸せでありますように。






2021/08/18

【瞑想会】読経と慈悲の瞑想 2021/8/28(土)





8月28日(土)18時30分より、チャンディマ長老による「読経と慈悲の瞑想」をオンラインzoomで開催いたします。

夕方のひとときを、読経と慈悲の瞑想で心穏やかにすごしませんか?
リラックスした場です。どうぞお気軽にご参加ください。


■ 内容(パーリ聖典より)
・三帰依・五戒・仏法僧の徳
・慈経(Metta Sutta)などいくつかのお経
・慈悲の瞑想(やさしい英語で行われ、日本語通訳が入ります)
・祝福のお経・廻向ほか


■ 指導 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
(Bhante Dr. Gangodawila Chandima)


■ 日時 2021年8月28日(土) 18時30分~
(1時間ほどの予定です。途中退席もご自由ですのでお気軽にお申し込みください)

■ お申し込み
8月28日16時までに下記フォームからお申込みください。
参加URL・ミーティングID・パスコードを27日中にお送りいたします。
(27日以降に申込まれた方は、28日の開始時間前までにお送りします)
参加フォームhttps://forms.gle/iRUeUfZ7TLm6j8YQ6


■ 読経の資料はこちらでご用意いたします。
お持ちの方は、ご用意の上ご参加いただければ幸いです。


■ ご喜捨:https://sukhi-hotu.blogspot.com/2020/01/support.html
チャンディマ長老(Paṭisota)の仏教活動、修行、衣食住薬のサポート、お布施をされたい方は、通信欄またはお名前の後に「お布施(オフセ)」とご記入をお願いいたします。お名前とともにチャンディマ長老にお届けいたします。
*Paṭisota(パティソータ)とは「世の中の流れ〈貪瞋痴〉と逆の流れ〈安穏〉の方へ向上する」という意味です。

Zoomによるオンライン開催になります。
ビデオONでご参加いただけますようお願いいたします。

初めての方も歓迎です。お気軽にどうぞご参加ください。

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【8月/ 9月の予定】
☆8月28日(土)18時30分~読経と慈悲の瞑想(第3回)
☆9月チャンディマ長老の法話会(第7回)「八正道④/正語」(詳細は近日中にお知らせいたします)
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チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Bhante Gangodawila Chandima