2019-03-11

正直に自分の幸せを願う

人生改良計画④-2

正直に自分の幸せを願う


仏教では、まず偽善を取り除くことから始めます。そのためには、「私が幸せでありますように」と自分の幸せを正直に願うことです。「私は幸せで、楽しく、清らかな気持ちで生きていきたい。悩んだり苦しんだりすることなく生きていきたい」と念じるのです。


その気持ちをもって、家族に接したり、仕事をしたりしてみると、すごく気楽にできるでしょう。たとえば子供にしつけをするとき、お母さん方はいきなり、「勉強しなさい、ゲームばかりして!」などと感情をぶつけがちです。その場合、子供は聞いてくれるでしょうか?


ほとんど聞いてくれません。そうではなく、自分の気持ちを正直に伝えればよいのです。
「ゲームばかりしていると、お母さんが心配になりますよ。そんな調子だったら、あなたのことをかわいいと思えないし、面倒をみるのも楽しくありません」

そう言うと、子供は耳を傾けようとするのです。それで性格も直っていくと思います。


前回の不登校の例の場合には、このように言うこともできるでしょう。「学校に行かないんですね。お母さんには別に関係ありませんよ。あなたが本当にそれでいいと思うなら、どうぞ好きなようにしてください。あなたが学校に行かなくても、お母さんの頭が悪くなるわけではありませんから」と。
子供の問題を、自分の問題にしないことです。


そうすると、子供は「やばい、勉強ができなくてバカをみるのは自分だ。やっぱり学校に行かなくちゃ」と考えるものです。自分で考えて理解したことなら、もう不登校になることはないでしょう。なぜなら、誰でも自分のことが一番大切で、好きで、かわいいのだから。(続きます)

スマナサーラ長老

根本仏教講義『人生改良計画④-2』文責:出村佳子