2019/07/18

知識から智慧へ

人生改良計画⑤-3

脳細胞が妄想で疲れ切って、うまく機能しない脳細胞には、問題が起きたとき、それを解決する答えを出すことができません。

そこで、気づきを実践して、妄想がストップすると、真実が見えてくるのです。そうすると、「ゴチャゴチャ考えなくてもいい」ということが、わかってきます。それが「智慧」なのです。


智慧というのは、知識のような持ち物ではありません。知識は持ち物で、皆さんが持っている財布のようなものです。財布はどこかに置き忘れたり、なくしたり、盗まれたりすることもあるでしょう。ですから財布は「自分のもの」とは言えません。

知識も財布と同じで、自分のものではないのです。なくなったり忘れたりするものです。守っておかないと、なくなってしまいます。財布を守るのと同じように、知識も守らなければ、なくなるのです。ですから知識は「自分のもの」ではないのです。

一方、智慧は能力のようなものであり、自分に身に付いたものです。智慧が現れてくればくるほど、精神的に楽になっていきます。問題が起こってもすぐに解決できますから、悩んだり苦しんだりすることがなくなります。「あれこれ考えなくてもいい」という気持ちになります。

ということで、智慧が開発されればされるほど、心が成長するのです。

(続きます)


スマナサーラ長老
Patipada『根本仏教講義』

知識から智慧へ(人生改良計画⑤)