嫉妬への対処法
人は皆それぞれ ~長所を活かす
嫉妬に対処するために、「人はみな違う」と理解することも役に立ちます。
人はみなそれぞれです。たとえばピアノを弾くのが上手な人がいるとしましょう。
その人はその分野では確かに優れているかもしれません。でも、他の分野ではどうでしょうか?
実際のところ、誰でも「得意なこと」と「苦手なこと」があるものです。
長所もあり、短所もあるのです。
ですから人の一面だけを見て嫉妬したり、ねたんだり、あるいは「なんで自分はダメなのか」と落ち込んだりすることはナンセンスです。
あなたには他人にはない優れたところがあるはずです。
「自分の持ち味はなんだろうか?」「得意なことはなんだろうか?」と考えてみてください。
それを見いだし、活かしていくのです。
そうすればモチベーションが高まり、よい結果が得られるでしょう。
自分の得意なことですから、楽しくできますし、ストレスはほとんどかかりません。
他人と比べることもなくなり、嫉妬も生まれなくなるのです。
地位、才能、容姿、学歴、収入など、社会には嫉妬が生まれるきっかけがいろいろあります。
そこで、「人は人、自分は自分」と考えて、人と自分とを比べないようにしてください。
そうすれば嫉妬は起こらないでしょう。
たとえ嫉妬が生まれたとしても、「人は皆それぞれだ。自分の得意なことを活かそう」と理解して、自分の長所や強みを認められれば、嫉妬は消えていき、嫉妬の感情にうまく対応することができるでしょう。
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
「第5章 嫉妬への3つの対処法
人は皆それぞれ ―長所を活かす」より
『喜び〈Muditā〉― 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放しの方』