2023/08/24

喜びを奪う嫉妬『喜び〈Mudita〉ー 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる: 嫉妬の手放し方 』より


喜びを奪う嫉妬


嫉妬は、こころに自然にわき起こってくる感情です。

誰もが持っている感情であり、煩悩としてこころの中に潜在しているものです。


これは幼い子どもを見てもわかるでしょう。

ときどき兄弟同士や友だち同士で嫉妬していることが見えますね。


「お兄ちゃんばかりママにかわいがられている……」

「自分ばかり叱られる……」

「あの子ばかり先生に褒められている……」というように。






嫉妬は、誰かと比べたときにわき起こってくる暗い気持ちです。

強弱の差はあれ、誰もが持っているものです。

ですから「嫉妬が強いから自分はダメだ、なさけない」

などとネガティブにとらえるのではなく、

「嫉妬は誰にでも起こりうるものだ」と、まず理解してください。


嫉妬がこころに生じたときには、それを正直に観て、上手に対処していくことが大切です。

そのために「他者の幸せを喜ぶムディター」を使うのです。

これが私たちがすべきことです。


「第4章 喜びを奪う嫉妬」より



『喜び〈Muditā〉― 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放しの方』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老





2023/08/18

チャンディマ長老の雨安居 in マレーシア│オンライン法話会につきまして

 

こんにちは。

6月にチャンディマ長老の「オンライン法話会」を開催してから2か月がたちました。
この間、メールやお問合せくださった方、ありがとうございました。


チャンディマ長老は6月下旬からマレーシアに滞在され、
現在、雨安居に入られていらっしゃいます。

マレーシアに到着されたその日から、各地で毎日、ときには1日に2つや3つのお寺で、
法話や瞑想会をされていらっしゃいます。

オンライン法話会は少し先になりそうですが、
もし開催できそうでしたら、またお知らせさせていただきます。


チャンディマ長老にご承諾を得て、一部、写真をシェアさせていただきます。
穏やかな笑顔があふれています!
Sadhu Sadhu Sadhu!


Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia

Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia

Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia
Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia
Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia
Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia
Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia
Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia
Bhante Chandima Gangodawila Vassa in Malaysia

2023/08/15

平和 ~Let Peace Prevail on Earth


人類の歴史は、貪欲、憎悪、傲慢、嫉妬、わがまま、妄想などが絶え間なく表面化してきた 混乱のあらわれです。


過去数千年のあいだに、人類は数え切れないほどの大きな戦争を起こしてきたと言われています。


戦うことは人類の特性なのでしょうか?


何のために戦うのでしょうか?


人はなぜ同じ仲間である人を殺すのでしょうか?


人類は、次から次へとすばらしいモノを発見し、発明してきました。

しかし同時に、新しく発見したモノを悪用してきたため、人類を滅亡させようとする方向に進んでしまったのです。



1945年8月、日本に原子爆弾が落とされました。


それよりも、水素爆弾のほうが強大な破壊力を持つと言われています。

科学者たちは、数百個の水素爆弾を落とせば世界が全滅する、という恐ろしいことを考えています。


科学の発展が何をもたらしたかを考えてください!


人間はいかに残酷で、利己的になったかを理解してください!


私たちは、攻撃性という本能に従うべきではありません。

そうではなく、幸せになるために、「賢者が説く智慧の教え」に耳を傾け、道徳的な行為をおこなうべきです。


世界の至るところで大勢の政治家やリーダーたちが、世界の平和を保ち、促進する方法を見いだした、と叫んでいます。

そして数多くの平和条約や協定が取り決められました。


しかし、そのような努力にもかかわらず、いまだに国民の恐怖を取り除くことはできていないのです。


戦争をすれば、大勢の人の命と多額のお金が無駄になります。


政府は、命とお金を浪費する方向から、国民の安全を守り、生活水準を向上させる方向へ転換しなければなりません。


国家と国民が欲望と傲慢を捨て、権力と財産を追い求める愚かな行為を完全に捨てるまで、この世界に平和はないでしょう。


権力や財産は、幸福をもたらしません。


真理を知ることだけが、心に有益な変化を与えてくれるのです。

そして、本当の意味での武力解除、つまり心の中での戦争が終わるのです。


 ~**~**~**~**~**~**~**~

Ven. Dr. K. スリダンマーナンダ長老〔著〕

出村佳子〔訳〕

 ~**~**~**~**~**~**~**~


2023/08/13

賢者のアドバイスに耳を傾ける「問題をつくるのは誰か?⑥」

 

 なぜ満たされないのか? 家族の問題「問題をつくるのは誰か?⑤」からの続き


現実に向き合う


今日、ほとんどの人は「自然な生活」ではなく「人工的な生活」を送っています。多くの人はそれが危険なものであることに気づいていません。

人が引き起こしている問題の多くは、無知から生じています。欲ばかりを追い求めることから、さまざまな問題が引き起こされるのです。

2023/08/10

ブッダが説いた喜び(Muditā:ムディター)とは?

チャンディマ長老からのメッセージです。




日本の法友の皆さまへ

本日、11冊目の日本語の本(電子書籍)となる
『喜び〈ムディター〉―― 他人の幸せを喜ぶ人は幸せになる:嫉妬の手放しの方』
が刊行されました。


この本では、まず「一般的な喜び」と「ブッダが説いた喜び(ムディター)」の違いについて述べています。

喜びがすべて幸せをもたらすわけではありませんから、区別して理解することが大切です。


次に、ブッダが説いた喜び(ムディター)とは何かについて述べていきます。


ムディターとはどのようなものでしょうか?


それは、シンプルに言えば「Wholesome Unselfish Joy」です。


つまり、ムディターには次の2つの要素がなければなりません。

・善(kusala)であること

・自己中心性(エゴ)がないこと

です。


また本書では、「嫉妬をどう扱うか」という重要な点にも詳しく触れています。


嫉妬の感情を、「ムディターを育てるための実践要素」としてとらえるとよいでしょう。


嫉妬に負けることなく、「他者の幸せを喜ぶムディター」を育てるための、さまざまな実践法が、この本で紹介されています。

できるところから実践してみてください。


この最新刊を日本の皆さまにお届けできることを大変嬉しく思います。


皆さまが健康で幸せでありますように!

生きとし生けるものが幸せでありますように!


バンテ. Dr. ガンゴダウィラ. チャンディマ


  

Source: Patisota Facebook