2019/01/04

善友①






A:回 答 ―― グナラタナ長老



それほど多くの知識がなくても、悟りを開くことはできます。私たちがすべきことは、自分自身を観察して、ヴィパッサナー(マインドフルネス)とサマーディを実践することです。


善友 グナラタナ著 出村佳子訳


学問的な知識がなくても、人は高い精神に達することができます。過去に悟りを開いた方はだれひとり、「悟り学」のような博士号は持っていなかったのだから――。彼らはただ、ダンマを学んだだけなのです。


では、どこで、どのように学んだのでしょうか?


自分の心と身体から学んだのです。私たちの心と身体は巨大な百科事典のようなものです。もしダンマを詳細に学びたければ、心と身体は十分なデータを与えてくれるでしょう。

とはいえ、それだけでは足りません。

「どのように自分の心と身体を観察するか」という指導がいくらか必要です。ガイドラインと、ガイドラインを与えてくれる人がいなければなりません。ここで、善友(Kalyana-mitta指導者が必要になるのです。
(続きます)

『善友①』グナラタナ長老
パティパダ―「仏教Q&A⑨」より
翻訳:出村佳子