気づきの瞑想をするときには、そのような差はありません。「よい瞑想」も「悪い瞑想」もないのです。
なぜでしょうか?あなたがどれほど「瞑想がうまくできなかった」「悪い瞑想だった」と考えたとしても、その瞬間、その場で、その経験を瞑想対象にすることができるからです。
なぜ「瞑想がうまくできなかった」とか「悪い瞑想だ」と考えるのでしょうか?
心が静かにならず、一つの対象に集中できなかったからかもしれません……。
あるいは、怒りや欲、緊張、あせり、恐怖にかき乱され、頭の中が悩みや恐れでいっぱいになっていたからかもしれません……。
しかしこうした感情は、瞑想で使うべきものです。
ですから、瞑想をしているときに不快感やネガティブな感情、妄想などが生じたら、それを悪いと思わずに、利用してください。
その瞬間、その場で瞑想の対象にするのです。
たとえば妻や夫、上司のことが思い浮かび、怒りが湧いてきたとしましょう。そのとき、その怒りを瞑想対象にして、観察するのです。
それ以外、何もする必要はありません。
怒りにとらわれずに、怒りを観察してください。
そして、怒りから離れるのです。
怒りに惑わされないよう、気をつけてください。
(続きます)