2023/11/26

こころの柔和さ―変化にたいする対応力『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』


5.心の柔和さ(mudu)


「どこへ行こうと、何をしようと、柔和であるように」
ブッダはおっしゃいました。




柔和であるためには、心に柔軟性がなければなりません。相手のことを知り、理解することが大切です。

相手はどのような見方や考えを持っていますか?


たとえ意見や立場が違っても、相手のことを尊重し、理解していれば、人間関係はスムーズに運びます。


反対に、家族や友人など親しい人のあいだでも、もし相手の意見や立場を尊重せず、自分のわがままを押しとおし、適切な接し方を知らなければ、トラブルが起こるでしょう。


自分が間違っていたり、意見や考えを変える必要があることを知りながらも、それを変えずにいることは、柔軟性に欠けています。その結果、家族や友人から疎まれてしまうのです。


ブッダは私たちに、柔和で柔軟になるようすすめています。


柔和な人は穏やかで、精神的に安定しています。


それで、相手やまわりの状況、環境の変化にたいして効果的に対応することができるのです。


『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「15の善習慣 5. 心の柔和さ(mudu
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)