4. 助言を求め、よく聴くこと(suvaco)
「スワチョー(suvaco)」とは何でしょうか?
適切な人にたいして心をひらき、指導やアドバイスを求めることができること、
また人の話をよく聴き、アドバイスされやすく、教わりやすい性格でいることです。
みなさんは、自分はすでに完璧で、他人からの指導やアドバイスは必要ないと思っていませんか? そのように考えていませんか?
それは、よいメンタリティではありません。
とはいえ、誰からでも指導を受ければいいというものでもありません。
受ける人に気をつけることも大切です。
愚かな人からではなく、善い人から指導を受けることが大切なのです。このことを知っておくとよいでしょう。
ブッダは、こうおっしゃっています。
適切な人に助言やアドバイスを求めるなら、多くのことが学べます。あなたが何か間違ったことをしたときには、それを指摘し、教えてくれるでしょう、と。
これは、人が成長するうえで欠かせないことです。
なぜなら人は誰でも不完全なのだから――。ダメなところや弱いところ、短所、欠点などがいろいろあり、それを直していくことこそ、人がすべきことなのです。
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「15の善習慣 :4. 助言を求め、よく聴くこと(suvaco)」より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)