2020/11/21

やさしさ



『自己愛から慈しみへ、我から無我へ』より チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


自他にたいして やさしい心でいることは、私たちにこの上ない幸せをもたらしてくれます。
これが、怒りや憎しみ、対立ではなく、やさしさを選択するようにと、ブッダがおっしゃった理由なのです……。

生きとし生けるものが幸せでありますように


2020/11/01

よいところを活かす

 

自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


人はみな、ひとりひとり違っています。

ですから他人と比べても、あまり意味がありません。

比べるよりも、自分の長所や得意なこと、社会の役に立てることを見つけて、それを活かしていきましょう。

そうすれば、何かしら幸福を感じ、慈しみが育っていくでしょう。



2020/10/24

自己への慈しみ

 



自分への慈しみは、他者を慈しむ基盤になります。そこが欠けていると、土台が脆くて不安定ですから、ちょっとしたことで崩れてしまい、結局、疲れ果ててしまう可能性があるのです。

したがって、まず自分をいたわり、自分を慈しむことから始めましょう。

自分を慈しめば慈しむほど、土台が安定し、心が落ち着いていきます。リラックスし、他の生命にも、自ずとやさしくできるようになるでしょう。


『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

2020/10/16

視点を転じて他人に思いを向ける

 

同様に、他の者にとっても自分のことが愛しい

Evaṃ piyo puthu attā paresaṃ,

『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

  

「自分がいちばん愛しい」のは、自分だけではありません。他の人も同じように、自分のことがいちばん愛しいのです。

私が自分がかわいいように、他の人にとっても自分がかわいい。

私が傷つけられたくないように、他の人も傷つけられたくない。

私が苦しみたくないように、他の人も苦しみたくない。

このように、わが身にひきあてて、「他人も自分と同じように感じている」と理解するよう、ブッダは教えられたのです……。


『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』 チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)

2020/10/08

自己愛から慈しみへ、我から無我へ:『マッリカー経』


自分より愛しい者を見いだすことはできない
Nevajjhagā piyataramattanā kvaci


「だれでも自分のことを愛しく、大切に思っていますよ」と言うと、否定する方がいらっしゃいます。

「いえいえ、自分のことはどうでもいい。自分より子どものほうが大切ですよ」とか、「自分より妻/夫を大切にしています」、「いちばん愛しているのは彼/彼女ですよ」などと。

このように、自分よりも家族や親しい人、他の人を愛している、と言われる方がけっこういます。

でも、ほんとうにそうでしょうか?


困難な状況にさらされたとき、多くの方はまず自分を優先するのではないでしょうか?


悩みたくない、苦しみたくない、瞑想したい、といった気持ちも、自分を大切にし、心を向上させたいからではないでしょうか?

偽らず、ごまかさずに心を深く見つめてみると、ブッダがおっしゃった「自分より愛しい者はいない」ということは真実だ、ということが発見できるでしょう。


『自己愛から慈しみへ、我から無我へ:マッリカー経』
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)より

 


生きとし生けるものが幸せでありますように
Sabbe sattā bhavantu sukhitattā



2020/10/06

ありがとうございます

吉水ご住職さまの「冥想日記」(Facebook)より。
ありがとうございます。
生きとし生けるものが幸せでありますように。


2020/10/04

自己愛から慈しみへ、我から無我へ:『マッリカー経』

 

「心でどこを探してみても、 自分より愛しい者を見いだすことはできない。それと同じく、他の者にとっても、自分のことが愛しい。ゆえに、自己を愛する者は、他の者を害さないように」

(マッリカー経より)



他人(や自分)のことを無理やり思いやろう、やさしくしよう、とする必要はありません。 ただ正直に自分の心を見つめ、「自分は傷つけられたくない…。害されたくない。自分が愛しい」と確認し、さらに、「他人も同じだ。他人にとっても自己が愛しい。だから傷つけてはならない。害してはならない」、丁寧に理解するだけでよいのです。
このように理解することで、自己を想う「自己愛」から、他者を想う「他者への慈しみ」へと、自然に広がっていくのです。
(本文より)


■ 目 次

はじめに だらしない自分が嫌い


第1章 「自己を大切にする」とは?

・マリッカー経
・愛しい者はだれか?
・自己を愛する者は、他者を害さない
 1.自己愛を否定しない
 2.視点を転じて、他人に想いを向ける
 3.自己を想う「自己愛」から、他者を想う「他者への慈しみ」へ
・人間関係の黄金律(ゴールデン・ルール)

第2章 「自己への慈しみ」を育てる5つのステップ

・自分を思いやる
・怒りではなく、やさしさを選択する
・比べない
・心を前向きに
・定期的に瞑想する

第3章 自分を相手の立場に置き換える

・わが身にひきあてて

第4章 我(attā)から無我(anattā)へ

・「私(attā)」を使って心を育てる
・だれが実践するのか?
・輪廻の苦しみを感じてみる
・なんとかしなければ!
・なぜ、「無我」なのか?
・「我」からスタートして、「無我」へ

第5章 自己をよりどころに

・心を育てる3つの詩句

 気づいたときから実践をスタート
 自分を守ってくれるもの
 自分の目的をあきらめない

第6章 自己改善のための「私」

・自分をいたわり、他者をいたわる
・心の改革へ

あとがき 心のベクトルの転換


Mallikā Sutta 「マッリカー経」


■著者紹介

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老
Ven. Dr. Chandima Gangodawila

プロフィールと書籍はこちら(画像クリック)でご覧いただけます。

2020/09/27

感情の管理(感情の波にのまれない 心のトレーニング)


外の世界の出来事を管理することは、私たちにとって、むずかしいものです。耳からは、否応なしに周りの音が聞こえてきますし、閉じていた目をあければ、いろいろな光景が見えてきます。これはなかなか管理できません。


『感情の波にのまれない 心のトレーニング:ストレスから心を解き放つ』より  チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


一方、自分の心や感情は、外の世界よりも管理しやすいのです。
訓練さえすれば、外界の出来事に無自覚に反応して感情がわき起こらないよう、管理することはできます。

たとえ感情がわき起こっても、その感情に気づき、執着しないよう、管理することもできるのです。

『感情の波にのまれない 心のトレーニング:ストレスから心を解き放つ』より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)


生きとし生けるものが幸せでありますように