2024/01/19

謙虚さ『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』

 

6.謙虚さ(anatimānī


善い習慣の6番目は、「アナティマーニー(anatimānī)」です。
これは、傲慢ではなく謙虚であることです。


なぜ、謙虚さを身につける必要があるのでしょうか?



謙虚な人は、現実的で、正直で、地に足が着いています。


私たちは地に足をしっかり着けて生きるべきであって、宙に浮いたようにフワフワしていてはいけません。

威張って傲慢で生きるべきではありません

そのためには、謙虚で落ち着いている必要があります。


ブッダは私たちに、いつでも謙虚でいるようにとおっしゃいました。

謙虚でいることは、私たちが生きるうえで非常に重要なことです。

ブッダはとても謙虚な方でした。悟りを開く前、どの過去世においても菩薩として謙虚でいたことの例が、『ジャータカ物語(前世物語)』に記されています。

どの「生」でも、ブッダはずっと謙虚な性格でいたのです。


私たちも、謙虚さを習慣にし、身につけるべきです。
謙虚でいることは、悟りに達するために欠かせない要素なのです。


『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「15の善習慣 6. 謙虚さ(anatimānī
より

チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)