「中央学術研究所紀要 第46号の記事」より
2017.11
バンテ・グナラタナの訳書を、『Patipada』での連載時から読んでいただけて、うれしいです。
表題が異なるのは、もしかすると版元が異なることも、理由のひとつかもしれません……。
「皆さんは苦しみと苦しみの原因について、本で読んだり、法話を聴いたりして、十分知っていると思います。だからこのような話をすると、なんだそんなことか、と思ってしまいます。
でも、もし皆さんにまだ悩みや苦しみがあるのなら、本当は何もわかっていないということです。
ですから、実践して、苦しみをなくさなければなりません。四聖諦はただの教義ではなく、私たちが実践すべきものです」
他の生命を故意に殺したら、 それが虫のような小さな生きものだったとしても、生命を尊敬する気持ちが薄れます。 同時に、自分を尊敬し、大切にする気持ちも薄れるのです。