7 足るを知る(anatimānī)
善い習慣の7番目は、「サントゥッサコー(santussako)」です。
「心が満たされている」ことです。
自分が置かれている状況や自分にあるもの、まわりで起きているできごとにたいして満足することができれば、私たちは日々、満ち足りて過ごすことができます。
みなさんは自分の人生に満足していますか? それとも「欲しいものリスト」に項目がたくさんありますか?
自分の生活にあまり満足していない人は、結構多いようです。
欲しいものが多ければ多いほど、当然、不満や失望、落ち込みも増大していくのです。
・充実感をベースにした生き方
では、どうすれば心が満ち足りるのでしょうか?
自分にすでにそなわっているもの、いまあるものを、自分のなかに見いだすようにしてください。
そうすれば、心は満たされるでしょう。
足ることを知り、充足感を味わうことは、とても善い習慣です。
不満をベースとした生き方から、充実感をベースとした生き方へ転換するのです。
『慈経に学ぶ〈15の善習慣〉と〈10の善行為〉』
「15の善習慣 6. 謙虚さ(anatimānī)」より
チャンディマ・ガンゴダウィラ長老(著)